茶殻クッキーと先駆者
私、実はめちゃくちゃお茶を飲むんですね。緑茶。大好きなので毎日飲んでるんだけど、この茶殻がもったいない・・・(→結構、もったいない星人)。
ということで、茶殻で何ができるか調べたら、色々あるじゃないですか。
そこで、まずは茶殻を乾燥させてみた!
(ただし、これがまだ春先のやわらかな日差しでは全然1日で乾燥しない。あーめんど。ということで、翌日これをフライパンで炒った。イラチなもんで。)
で、今度はそれをすりつぶして、濾して、粉にしてみた。狙いは自家製抹茶粉末ならぬ、茶殻粉末。茶柱はすりつぶしても、お箸のささくれみたいなのができるだけなので、茶柱は避ける。
そしてそして、できましたよ、粉末。結構、時間かかったけど。
で、作りました!焼きました!茶殻クッキーちゃん!!
ででーーん!!
・・・もろっ (^^;;
いや、なぜこうなったのかというと、「レシピがない!」からです(いや、正確にいうと、「あるかも知らんが、調べてない」からです。汗)
もともとは、家にあったココアで作る渦巻きクッキーのレシピを、茶殻版にしよう、というのがアイデアだったのだけど、茶殻の方がココアよりも粒子が粗く、全然まとまらない。そこで、とりあえずつなぎを増やすべく、バターと砂糖と卵(黄身)を適当に擦り混ぜて追加してみたら、今度は結構べっとりとしてしまい・・・
もう夜中だし整形も面倒くさくなって適当に作った結果でございます。
でも、冷めてみたら、意外と味はイケるではないか。そしてかなりすり混ぜるのに時間をかけたので、サックサク。
で、ここでつい、哲学モード入りました。
いや、何事も先駆者というのはすごいなぁ、と。
どんな世界にも「まず、いっちばん最初に、やってみた人」がいる。レシピもない。道しるべもない。噂に聞けば危険がいっぱいある道を、1人でリスクを負ってやってみた人がいる。恐怖感を抑え、死ぬかもしれないリスクや、借金まみれになるかもしれないリスクを負って。周りの人は「できるわけない、やめとけ」というばっかり。「お前のために言ってるんだ」とまで言うかもしれない。もしくは「あいつ、何夢見てんの。無理に決まってるじゃん」と笑う人、「そんなわけない」と、既存の知識以外の世界があるかもしれないことを全否定する人。そういう人たちを払いのけて、自分1人で、初めての世界を切り開いた人がいる。
そして、その人たちが成し遂げたのをみて「なんだ、できるじゃん」と気づいてやりだした人たちが後に続き、そして、今まで「ありえない」ことだった何かが、「今ではみんなやっている」になるわけです。
今回は私は「茶殻レシピはない」と踏んでただけですが、それにしても計量をキチンとやらないとダメだと言われるお菓子作りにおいて、「レシピがある」ということはなんてラッキーなんだ、と。誰かがちゃんと計って失敗してくれたから、一発で(普通にやれば)うまくいくレシピが、私たちにはあるんだ、と。
いや、茶殻からだいぶぶっ飛びましたが、「たかがレシピ、されどレシピ」。なんだって、最初に初めて前人未到の地に踏み入れた先駆者は、やっぱり、それだけで十分すごいんだと、周りがなんと言おうと、やっぱりすごいんだと、自分の中では初挑戦の茶殻クッキーを食べながら感慨にふけったのでした。
さ、寝るか。
火曜の夜に、オンラインでサルサやってキックボクシングやってからの、茶殻クッキー焼くとか、通勤がないだけでこれだけエネルギーが余ってるんだと考えると、コロナ自粛、悪くない。