素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

英語の奥の深さと攻略方法

アメリカで生きるにあたり、言わずもがなで必須なのは、英語力。

しかも、本気でここで戦力として生き残るのには、生きた英語を理解し、交渉する能力がある、ところまで必要。

 

とはいえ、普通に日本で生活していたら、そう簡単に最初から英語が「ペラペラ喋れる」ようにはならない。私がアメリカで留学生活を始めたばかりの頃は、外人同士が話す英語はわかったけども、ネイティブが話す超スーパー早い英語、特に冗談には全然ついていけなくて面白くなかったのを覚えている。クラスで1回でも発言する、のが目標だった。ちなみに今でも、ネイティブレベルには程遠い。それでも、英語で記事を出してもネイティブから英語の自然さを褒めていただけるくらいにはなった。とっさの喧嘩ではまだ文法が総崩れになったりするし、ボキャブラリーでは高校生レベルじゃないかとは思うけど… ここまで来るのに19年かかった笑。

 

上達への階段 

自分の英語の上達を振り返ると、こんな感じ。

 

  1. 日常会話はできる。が、ネイティブの英語は早すぎて、ネイティブ集団と一緒になると発言できなくてつまらない
  2. とりあえずネイティブの言ってることがわかりだす。
  3. ネイティブと、日常会話ではなく、議論ができるようになる
  4. ネイティブの冗談がわかるようになってくる。ネイティブ集団への苦手意識がちょっと下がる
  5. 強い癖のある外国人の英語がわかるようになる。インド人とか…本場イギリス人の英語とか…オーストラリア英語に慣れるにはさらに数年かかった(汗)。
  6. 日本で習った教科書英語ではなく、アメリカ人が日常会話で話す言葉遣い・表現を知り始める
  7. 6を自分で使えるようになる。
  8. なるべく、文法を間違えないように、考えて話せるようになる。
  9. 弁護士などが使う、上級のボキャブラリーやイディオム(言い回し)に気づく
  10. 9を自分でアウトプットできるようになる。
  11. アメリカ人と対等のスピードとボキャブラリで議論でき、交渉できる

 

今の私は9番あたり。8はまだクリアしたとは言えないが。多分、10に行き着く頃には、きっと12以降の世界があることに気づくんじゃないかと思う。

 

日本にいた頃は、日常レベルの英会話は問題ないレベルで、大学院にいる間に1から3に到達し、日本人・アメリカ人の混ざった会社で4−7くらいまでクリア。その後、アメリカ人100%の会社で8−9を通過したように思う。特に、アメリカ人100%の会社は大手弁護士事務所であったので、アメリカ人の中でも言葉の達人たちが、メールでもラテン語を振り回し、会議ではイディオムが1パラごとに出てくるような人たちだった。「I guess(〜かなーと思う)」の代わりに「I surmise(〜ではないかと推測する)」と堂々と会話で言うので、いちいち高尚な言葉で面倒くさいと思う反面、自分の知っていた英語のボキャブラリのレベルがいかに低いかを知ってしまったのだった。

 

ここまでくると、「日本語の方が表現が豊か」というのは、英語の世界の深さを知らないだけだと気づく。弁護士同士の英語の嫌味の応酬メールを読むのも仕事のうちだったが、芸術的、と言えるレベルの、丁寧で美しい言葉を選びながら、それでいて嫌味たっぷりな、優雅なフェンシングでの戦いのようなやりとりだった。🤺🤺非ネイティブには嫌味を言われていると気づかないんじゃないかと思うほど😅。これだけのボキャブラリーは、アメリカ人が誰でも使いこなせているわけではなく、やはりそれなりの言葉の訓練や教育を受けた弁護士や政治家などが振り回せる世界なのだろう。私は彼らのメモを読むたび、辞書を1パラごとに引かないと何を言っているのかすら、わからなかったけども。

 

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弁護士の間では、こういう感じの会話が続いていく… 単語は難しくなくても、イディオムとして出てくると結局わからないことが多い。

 

で、どうやって英語力を磨くか?

 

私が考えるベストは、自分をリスクに晒す、である。そう、背水の陣、だ。

 

私の英語力は、大学院生活ではなく、仕事を通じて飛躍的に伸びた。大学院では「もうこのクラス、Bでもいいや」と言える。だが、お客様からのミッションを持って挑む仕事では、「Bでもいいや」は通じない。それじゃお客様は離れていく。1回きりの電話インタビューで、回答者が何を言っているかわからず、情報が取れなければ、それは明確な「失敗」である。回答者にフォローアップを入れても、回答してくれる人もいれば、そうでない人もいる。だから、必死こいて頑張った。毎回、真剣勝負していた。

 

リスクなしに人間が頑張るのは、正直なところ、限界がある。少なくとも、私みたいに尻に火がつかないと本気にならないタイプの場合は特に。

 

もう1つ、私がトライしたのは、ネイティブと1週間に1回、ランゲージ・エクスチェンジをやること、だ。ゆるふわなスケジュールにしてあることが幸いして、かれこれ11年続いている。普段はきったはったのリスクに晒しているが、このエクスチェンジでは、そこでわからなかった表現やアメリカ人の態度、背景になる文化や、自分が言いたいことをアメリカ人的にどう表現するのかなどを、改めてネイティブに説明してもらえるチャンスになった。それこそ、「今仰っていたことはつまり…」など、自分の理解が不安だった時にそれを確認する会話術や、ビジネスレベルの会話術は、このパートナーから学んだ。誰も教えてくれなかったからだ。

 

リスクに身をさらすのは、日本でどのようなやり方があるかはそれぞれの環境にもよると思うが、ランゲージ・エクスチェンジであれば、Craigslist東京版(https://tokyo.craigslist.org/?lang=en&cc=us)やMeetup東京版(https://www.meetup.com/cities/jp/tokyo/)などで探せる。

 

今でも賽の河原かよ、と思うほど、英語力の向上はエンドレスに感じる。でも、千里の道も一歩から、とはこのこと。この程度の英語力でも、やっぱり外国語ができると生きる選択肢は広がるし、人生の見え方が違ってくる。こんな人生がありなのかと、いや実は知らなかっただけでありなんだと、知ることができる。

 

さぁ、無限の可能性を手に入れるために、扉を開けてみよう。

 

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