国際結婚の条件 - 素敵な女研究部・アメリカ編

…というのは、人それぞれである。当たり前だ。結婚そのものが、人それぞれだから。

でも、ずっとアメリカ大陸で（敢えて大陸と言っておこう笑）恋愛してきて、つまり色々失敗した結果として、結婚相手を考えるときに考慮してよかった点はいくつかある。

中でも考慮条件トップの１つは…

なんだと思いますか？

答えは、「食生活が似ていること」。🍽

アメリカには、菜食主義（肉は食べない）やらビーガン（肉は食べず、卵なども食べない）やらイスラム教徒（豚肉は食べない）やら、ペスカタリアン（魚なら食べるけど動物の肉は食べない）から、ユダヤ教から（豚肉、鱗のない海産物は食べない）、とにかく食事制限がある人がものっすごく多い。お家パーティする時に、友人たちが何主義だったか全員分思い出すのも大変。

こういった宗教的・主義的なものに加えて、生い立ち・育った家庭環境というのもあり、ピザやステーキとマッシュポテトがあればご機嫌なステレオタイプなアメリカ人、というのもそこに加えても良いかもしれない。何はともあれチキンな人たちもいるし、トルティーヤとフリホーレスと肉があればオッケーなラティーノもいる。

私は肉食だけど、肉と魚は同じくらいの量を食べたいし、大豆食品（豆腐各種、湯葉、厚揚げ・薄揚げ、納豆、豆乳など）は大好き！特に湯葉が好物で自分で大豆を茹でて作ったくらい。夕飯はなんなら納豆とご飯、魚とお味噌汁と白米などが一番落ち着く。まぁ、この辺、普通の日本人。

過去に付き合った人で、ニンニクが食べれない人がいて、あれは困った。チャチャっとイタリア料理（というかパスタ）で済ませようにも、ニンニク抜きなので、アーリオオーリオもダメ、とりあえず色々ダメ。困ったことに、私はニンニクは生でも食べれるくらい大好きなので辛かった。

はたまた、毎週金曜日は出前ピザ、アボカド何それ、という人にも会った。いや、アメリカのジャンク度１００％な肉ピザとか好きだけど、毎週は無理。でも彼は毎週、だった上、自分では一切料理ができなかった。

それから、チキンがのったシーザーサラダを毎日食べてるルームメイトもいた。彼は、同じ食事を毎日食べるのを習慣としており、むしろアメリカ料理以外のものは無理、というタイプ。一見楽かもしれないけど、私は二回続けて同じ料理は食べたくないので、これもありえない選択肢。そもそも同じ食事を一緒に楽しめない、というのが私にとっては苦痛なのだ。ご飯て、毎日のことだから。しかも1日３回もある！

というわけで、相手が日本人の場合はあまり考慮しなくても良い条件かもしれないけど、こうも人種のるつぼで食生活も多様性しかない国だと、この辺は結構見落としがちな大きな落とし穴🙀なのだ。厄介なことに、食事は好みなので、相手が変わってくれるのを期待するのも望み薄。

ちなみに私のアメリカ人の旦那くん、夜中の12時半にフィレミニョンとか焼いてくれたりもするけど、なんだかんだ夜は白米と味噌汁と（自分が釣った）魚、のコースが私と同じように落ち着くタイプ。寿司はやっぱり中トロがうまいと言い、中華料理も好きだし、基本的に、私が作るものは美味しいと言って食べてくれる。お味噌汁はあごダシがお気に入り。これが、タダでさえ違いのすり合わせの多い国際結婚において、どれだけ二人の毎日の結婚生活を楽に、そして長続きさせているかといったらない。

それに旦那くんは自分で料理するのも大好き！主に肉料理担当で、ステーキでもビーフシチューでも魚でも、料理してくれる。しかもオタクなので、温度管理などキッチリしたプロ級の細かさでやってくれ、その辺はザックリな私がやるよりうまい笑。でもよく見たら肉と米しかないのが玉に瑕なので、目下私が野菜担当。これにお漬物でも煮物でもなんでも野菜をつければ良し。二人でキッチンに並んで一緒に料理できる日が多いのも楽しい。

男と女、というだけで私たちは考え方も行動パターンも違う。そこに文化的背景の違い、生い立ちの違い、さらに年齢差、なんて入ってくると、本当に国際結婚生活って、キラキラしてるように見えて、結構大変なのだ。愛がなきゃやってられん。でも、愛があっても、結婚生活は毎日、毎食のこと。本当に続けたいなら、違いは可能な限り度最低限にした方が楽だ。

というわけで、食生活も大事だっていう話でした。