素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

昔の彼からの手紙を燃やしてはいけない理由

中南米を放浪する際に、長らく住んだアパートのものを全て段ボールに詰めて以来、かれこれ5年が経つ。諸々の理由から、いくつかの…いくつかというより、10個くらいの段ボールは急いで開ける必要もなく、環境が整うまで段ボール箱のまま彼の部屋に放置になっていた(夫よ、ごめんね🙏)。

 

それをついに先週末、全部処理して、いるものは新しく手に入れた素敵な棚に入れ、やっとやっと、夫とここアメリカで、settle downなんだなと、ここに住むんだなと、そういう気持ちになることができた。今までずっと既にパックしてある段ボールが目に入り、いつでも移住できるような、テンポラリーでしかないような、そんな気持ちを引きずっていたことに今さら気づく。

 

この過程で、束になったままの写真や写真集も整理することになり、2000年以降の20年を奇しくも振り返ることになった。最初の彼から最後の彼まで。これでもメキシコに行く前に一度断捨離して捨てたはずなのだけど、記録マニアなので、まだまだ色々出てくる。

 

今まで頑張ってきたなぁ、わたし。

20年、必死だったけど、気づいたら経っていたなぁ、わたし。

 

そして、なんとなぜかポロっと出てきた、私をひどい目に合わせた2番目の彼の謝罪の手紙と詩。真っ赤な封筒と真っ赤な用紙に書かれ、色々とごちゃごちゃ謝罪と愛の言葉が書かれている。それと合わせて、その当時の私の気持ちを書いたものも出てきた。ひどい目にあったのに、別れるのに踏ん切りがつかなかった時の気持ちとか。なんだこれは。

 

読んでみても、まぁやっぱり別れるよな、という内容でもあり、彼も一生懸命だったんだろうなとも思える。一瞬、何かに使えそうだし(小説書くときとか)、取っておこうかななんて思ったものの、こんな過去の気持ち、再確認したって仕方ないし、知ってるし、何よりも「それを保持している」という感覚が気持ち悪くなり、過去の感情に囚われて生きていたくはないと思い至り、ここはカッコよく、儀式っぽくドラマの1シーンみたいに、燃やしてしまおう🔥!と思い至った(→最近ドラマの見過ぎかもしれない)。

 

放火魔になりたくないので、わざわざ水を準備して、ライターを持って、家の前へ。

バサッと手紙類を置き、カチッと火を付ける。

 

…カチッと火を付ける。

 

…カチッと火を付ける!!!

 

…つかないじゃないか… いや、火はつくのだけど、すぐ消えてしまう。手紙の角が灰になっただけで、ドラマみたいに、全然メラメラ🔥🔥🔥🔥と燃え盛っていく感じがしない。

 

結局、むしろネイルに火がつくんじゃないかと注意しながら何度も火をつけては見守り、15分経ったところでまだ半分程度しか灰にならなかった。最近湿度高いからかな。

 

いやいや、こんなことにこんなに時間を使ってること自体にだんだんイライラ💢してきた。腹立たしいので、水をかけて、水と灰でぐちゃぐちゃになった手紙を破ってリサイクル用のゴミ箱にわざわざ捨てに行った。

 

なんか… これに費やした時間と労力を後悔すらし始めた。ドラマのシーンはガソリンつけてからやってるのかしら!!漫画『あさきゆめみし』でも、最後に源氏がこれまでもらった女人からの手紙を燃やすシーンがあった気がするけど、あれも、結構時間かかるぜ〜。だって女人は12人とかいたし、一人1通じゃないだろうし。私も本当は、取ってある記録とか日記とか、全て死ぬ前にドラマチックに燃やそうと思ってたんだけど、多分結構面倒くさいだけの作業である、ということが先にわかって、ある意味良かったかもしれない笑… 

 

ま、「捨てる」という作業はできたので、気持ちはスッキリ。

 

今回の教訓は、あまり紙類は溜めない方が良い、ということと、燃やすとか面倒なことはせず、最初から、破り捨てるか、シュレッダーにかけるのが一番、ということでした。

 

昔の焚書坑儒とかも、相当大変だっただろうな笑。

事実は小説よりも奇なり。

 

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