素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

ハイチ人をロデオする

さてさて、わたくし、諸事情により、アメリカ生活を基本的に車なしで生きてまいりました。よく今まで生きてきたのぅ・・・😭

 

日本では免許は持っていたものの、アメリカでは完全なるペーパードライバーを貫いてきたわけですが、結婚もしたし、現実的にはそろそろモビリティは必要だろう。ということで、一念発起してここ数日、車の運転の練習中。

 

自宅近くに自動車学校を見つけたので電話し、交渉して家の前でピックアップしてくれるようにお願いして、さぁ開始!

 

・・・って運転は、全然問題じゃなかった。

問題は、ハイチ人のジョン先生との予定のすり合わせだった。

 

【2回目のレッスン】

携帯にテキストしただけじゃ返事が来ないのは慣れっこなので、即電話して予定をすり合わせ。☎️ その結果、2回目のレッスンは、土曜朝11時ということに。

 

たまたま朝早く起きて9時半ごろにランニングに行く準備をしていると、「Good morning I'm ready for you. Please get ready so we can start as early as possible(おはようございます!準備できてます。なるべく早く始められるように、そっちも準備してください)」とのテキストが。

 

・・・オイ。私は普段ならギリギリにしか起きないのに、「as early as possible」ってなんやねん。11時って言ったやん?何のための予定?😅

 

まぁ化粧すれば良いことなので、「今すぐは無理。10時15分にきてちょうだい」と返事すると、「OK」との回答。

 

で。

10時15分、自宅の前に出る。いないじゃん。

10時20分、「自宅の前に出て待ってて!」のテキスト。いや、既に5分待ってるし。

10時25分、先生到着。🚗

 

・・・オイ・・・明らかに、「予定を立てる」という行為の定義を理解してませんね????

 

【3回目のレッスン】

日曜は仕事の予定だったので多分無理だけど行けそうなら連絡する、ということにしていたのだけど、午後3時過ぎになって「どう?できそう?」とのテキストがピロンと来た。

 

「今日はちょっと無理かな、明日にしましょう。明日の3時とか4時はどう?」と返事。

 

さてさて、記事を書く仕事はあとはタイトルをつけるだけだったので、ゆっくりやろうと思っていたら、「OK! あと20分で到着するから!」とのテキストが10分前に入ってた。

 

オヤジ・・・人のテキスト、ちゃんと読んでませんね?明日の、ゆーたやん?でもまぁ、1時間のレッスンをねじ込めないわけでもなかったので「じゃぁまぁ今日やりましょう。準備するわ」と返事をしておいた。

 

20分後、彼は現れず。

45分後、先生到着。

 

オヤジ・・・😤

いやいや、そこで思い出した。

彼はハイチ人だ。カリブ海の20分が、日本の時計でいう20分なわけがないじゃないか。最低でも30分以上、まぁちょっと色々あって45分、というのは当然計算しておくべきであった。

 

【4日目のレッスン】

今日は、4時にね!と日曜日に約束していた。

はたと不安になって3時半ごろに「今日、4時で大丈夫?」とテキストするも返事なし。3時57分に電話してもつながらない!

 

…オヤジ…すっぽかしましたね!????

あぁ無念。そうなのだ。これは私の痛恨のミス!

そう。ラテン界では、一回口頭で約束したなんて、約束のうちには入らないのだ。

ラテン界では、約束したら、リマインド、リマインド、そしてリマインド!!!だって人生、何が起こるかわからないんだから、「今日、4時で大丈夫?」と朝一発目にリマインドコールを入れておくべきだったのだ。

 

…ついつい、日本で育つと、「一度約束したら、約束は守るもの」というマインドセットが、光男の魂、いや三つ子の魂100までレベルで染み付いている。チクショー。

 

そう。お分かりだろうか。

 

中南米系との予定の取り付けは、ロデオみたいに野生の馬を乗りこなすようなもの。🤠🐎 

 


Saddle Bronc Riding | HRS Rodeo

 

日本はさしずめ軍馬のようで、訓練された行動以外はしないし、非常に大人しい。予定を立てたら、それを死守するのが日本人。ところが中南米系は、非常にフレキシブルで、急にやることにするとか止めることにするとか、ドタキャンとか、まぁなんでもあり。なぜなら、人生、何が起こるかわからないし、今この瞬間を大切に生きようっていう価値観だから。

 

まぁ価値観が違う以上、いちいち腹を立てても仕方がないので、この荒馬をうまく自分の支配下におさめるかのような感じで、相手の動きを見ながら予定を立てていくのが、中南米系との付き合い方である。面倒くさくもあるが、でも自分が予定通りできなかった時や遅れた時、相手の寛大さには感謝するし、自分も自分中心に生きていけるので、そういう視点に立てば、悪くはないんである。

 

まぁ、中南米に新幹線は走らないだろうけど。

ちなみに、オヤジは実はハイチ人の教会の牧師先生でもある働き者なベテラン先生であることが判明。オヤジ、とか言っては失礼でしたわん。

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こちら、家の目の前で草を食んでたお方。うちの近所はこういう感じで鹿がウロウロしているので、この子たちを轢かないようにするのも運転上の注意事項。特に夕方は鹿アワー。