素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

アメリカの不妊治療は大変

我が家では、諸事情により、ベイビー大作戦において、不妊治療の病院にお世話になることになっている。まさか自分がお世話になるとは、本気では思っていなかったので若干不服ではあるものの、時間がないのであらゆる手を尽くすということで、できることはなんでもすることに。

 

さて、しかし、如何せんここはアメリカ。

 

以前も「ここが変だよアメリカの医療」と愚痴交じりにアメリカの医療機関が日本基準からするとかなりあり得ないことを書いたけれども(↓ご参考までに)、

 

maribes.hatenadiary.com

 

不妊治療も医療機関。そしてこれにもガッツリ保険屋が食い込んでくる。

 

どう絡んでくるかというと、しょっぱなから絡んでくる。

 

1)まずは行きつけの産婦人科に行き、「不妊治療が必要なので、不妊治療クリニックに行ってよし」というレファーラルをもらわなければいけない。いちいちここにワンステップ噛ませてくる。(アメリカ的には)当然だが、「どこの不妊治療クリニックに行けるか」まで向こうに指定される。ネットワーク内のクリニックでなければ、保険が下りない可能性があるからだ。自由とは金で買うものである。🗽💰 ここで1ヶ月のロス。

 

2)やっと不妊治療クリニックの先生に会って、ぜひやりましょうとなる。むしろ先生は「急がないとヤバいですね」くらいの勢いである。うん、知ってた笑。

 

3)諸々の検査がある(これに保険が下りないと、テストだけで20万くらい吹っ飛ぶ)。これがまたゆっくりゆっくり進む。ここまででアナザー1ヶ月が過ぎる。

 

4)全部終わって、じゃぁIVFですね、となってから、不妊治療クリニックの財務担当から、保険屋に「承認」を求めるから、15日程度はかかるので待っててねというメールが来る。ここまでスムーズに来たが、の時点で、1)から既に3ヶ月経過。

 

5)で、IVFなどが始まる、はず。

 

なぜ5)が「はず」かというと、4)からすでに2ヶ月が経過しているにも関わらず、フォローアップのメールを送ってもウンともスンとも言ってこないから。つまり、1)から既に5ヶ月経過しても何も始まっていないのだ。40歳代の不妊治療では、1ヶ月が物を言うのに、5ヶ月というのは、外科手術を2−3年先延ばしにされるようなものだ。

 

で、さっき夫くんと話して、クリニックに電話してみたところ、

 

「担当者が変わった」

 

のが原因らしい。(しかもその際に、「最後のポータルを見たのはいつ?」などとこちらがちゃんとチェックしてなかったかのような尋問をされたが、そこはグッと堪えた。もちろんここはアメリカなので、まさか「申し訳ございません」みたいな一言はない。今日の天気は晴れですねくらいの勢いで、「担当者変わってますね」と仰る。)

 

何を言ってるんだ。担当者が変わったという連絡は誰からもないし、10日前にフォローアップしても返事はなし。しかもポータルから送れるメールの宛先は「ファイナンス部」みたいなアドレスなので、担当者が変わろうがなんだろうが、見ているはずなのだ。

 

これがアメリカの現実。

自分からフォローアップしなければ、誰も自分のために動いてはくれない。

 

で、新しい担当者につなぐとこれが留守電で、「2日以内に掛け直します」と来たもんです。

 

そして、さらにすごい現実として、この不妊治療クリニックは町の小さいクリニックではなく、米国で最大のShady Grove Fertilityというところだってことです。もはや試験管ベイビー大量生産工場のようになっているらしく、前から色々最悪な評価は個人的にも聞いていて本当は避けたかったけど、うちの保険がここしか適用されないのだから、選択肢はなかった。

 

そしてみなさん。

保険屋からご承認いただいた場合、不妊治療がいくらかご存知でしょうか。

 

だいたいざっくり、126万円です。💸💸💸

多分これ以外にもなんだかんだかかるので、140万円くらい用意しておくべきですね。

 

保険が降りなかったらいくらするのか?よくわかりませんが、友人は子供二人でメリーランド州では1000万かかると言ってました。彼女は教師なので、保険が全額降りたようですが・・・

 

アメリカは保険の種類によって待遇が全然違うので、オバマケアでメリーランド州で、カイザーの保険に入っていると、めでたく保険がおりてもこの金額。日本では「無保険で30万くらい」というのは、アメリカ人的には想像したこともない天国です。ありえん。

 

そしてこの待遇です。

 

 

それでも、ワシントンDCは不妊治療に対して保険が適用されないけれど、メリーランド州は州政府の規定により、保険が適用されることになっているからラッキーなのです。引っ越して良かった…。相変わらず、住んでいる州によって全てが変わる国、アメリカ(各州の保険適用の可否一覧はこちら)。

 

医療保険絡みになると、本当に、アメリカに住むのは楽ではないとヒシヒシと感じます。その面からいえば、お金があれば(=給与が数千万以上のことを指します)女王様のような暮らしができる国ですが、お金がなければ、相当苦労する国でもあります。忍耐力と英語力と自分で行動する力がなかったら、自分の人生さえもめちゃくちゃになりかねない。それが、外国人として(=言語も習慣も慣れない)アメリカで生きていく、ということですね。

 

文面からもお分かりのように、

ちゃぶ台ひっくり返した後に、得意の右フック入れてから🤛、回し蹴りした後に🦶、最後に肘鉄で決めたい💪くらいムカついてますが😤😤😤😤、

 

ま、自分で選んだこと。グッとこらえて、どうやってこの不妊治療ゲームアメリカ編をクリアするか、作戦を考えます。

 

 

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説明は不要ということで😹😹😹

 

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