素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

魅せるが勝ち!大統領の就任式

バイデンの就任式が無事に終わった。

この1週間、毎晩「今日も何もなくて良かった…(ホッ)」と思って寝るという異常な日々だったけど、メディアに踊らされていただけなのかなんなのか、とにかく何ごとも起きなかった。

 

腐っても米国の大統領

共和党支持者は基本的に2020年の選挙には不正があったと信じてるし、議会襲撃事件でゴタゴタしたままトランプはホワイトハウスを去り、そしてそもそもトランプ本人とは関係のない共和党側が懸念する問題は山積したまま、バイデン政権が誕生した。

 

バイデンになったら急に諸々の問題が解決する訳ではないし、むしろバイデンにはあの歳で、勢いづいている急進左派に乗っ取られかねない民主党と、求心力を失って崩壊しかけの共和党と、今のすべての現状にイライラしている極右をまとめ直す、という、とても難しい仕事が待っている。バイデン爺はあまりリーダーシップがあるタイプでもないので心配。当然ながら、11月以降完全に内輪揉めにアメリカが心血注いでいる間、諸外国がぼーっとしてたわけがない。十分色々仕込む時間はあっただろう。9.11はアル・ゴアとブッシュの選挙結果争いから1年もしない間に起こったのは忘れてはいけない。正直、何も良くはなっていない。

 

だけど、腐っても米国大統領。

就任式は、コロナで人が集まれないわ、議会への暴動があって2週間しか経ってないわ、ギリギリまで前職が政権移行手続きをしないわで、相当めちゃくちゃな環境だったのに、その状況を跳ね返すような、予想以上に素晴らしいものを引き出した。

 

アメリカ人の大好きな星条旗で芝生を埋め尽くしたのも良かったし、何よりもアーティストたちのパフォーマンスが良かった。さすがハリウッドはガッチリ抑えてる民主党。ていうか、就任式全体の芸術監督はハリウッドなんじゃないの。レディ・ガガのパフォーマンス入りの国歌・スター・スパングルドバナー(星条旗)は、外国人ながら、思わず手を胸に当てたくなるし、ゾワっと来て目に涙が溜まる、何かがある。あれにはやっぱり、何も共通点のないサラダボウルなアメリカ人に「アメリカ」という一体感を引き出す何かがあるのだろう。

 


WATCH: Lady Gaga sings ‘The Star Spangled Banner’ at Biden inauguration 

 

夜の部なんか、ボンジョビもヨーヨー・マもジャスティン・テインバーレイクも出てるし、ロックもあるし、ブロードウェイのパフォーマーも歌うし、ジョン・レジェンドも出てくるし。もう、ミュージシャン全員出してきた笑。ちゃっかりデスパシートも歌ってヒスパニック層にも訴えてる。

 

極め付けは首都のワシントンモニュメントをバックに花火をぶち上げまくってのケイティ・ペリーのFireworks(花火)の熱唱。もう、就任式という名の完全なるショーになってるんですね、これ。そりゃ、盛り上がるわけですよ。うちからもバンバンドコドコ上がる花火の音が聞こえました。独立記念日でも、ここまで大量に一気に打ち上げないんじゃないかってくらい。そして最後の締めはトム・ハンクスで、なんかもう、NHKのドキュメンタリーの最後みたいな語り口調。

 

www.youtube.com

 

夜の部は1時間40分近くありますが、全部見たい方はこちらからどうぞ(↓)。それにしても、いくらお金かけたんだろう…。

 


Tom Hanks hosts "Celebrating America," a program honoring the inauguration of President Joe Biden

 

見せて魅せるアメリカ

これを見ながら、アメリカってとことん、パフォーマンスの国なんだな、と思いました。学校でもパフォーマンスは大事。質問すること、自分の存在を自分で表現して人に知らせることが大事。当然、大統領の就任式だって、パフォーマンスがやっぱりとても大事なのだろう。「コツコツ頑張っていれば、見てくれている人はきっといる」なんて結果論であって、最初から目標にすべきアプローチではない。

 

でもこうやって、パフォーマンスして盛り上げることで、「まぁ、なんとかなるんじゃないかな」「この国には、何とかするパワーとエネルギーがありそうだよな」という気がしてくるから不思議です。

 

アメリカの未来はわからない。それはアメリカに住む人たちの手に委ねられている。でも株と同じで、世の中の趨勢には人の心理が影響する。「何とかなる」と思ってやるのと、「もうダメだ」と思ってやるのでは、結果が違うんじゃないかしら。

 

こうやって、見せて魅せて、自分たちで盛り上げていくこと、新しい時代になったのだと区切りを国民に感じさせること、においては、アメリカは相変わらず光ってるなと思った次第です。

 

ただし

これを全員が見ていたわけではない。4000万人が見たというから、米国人口の12%が見たことになる。知り合いの共和党支持者に聞いてみたら、彼の周りで見た人はいないとのこと。そもそもパフォーマーが彼らのテイストに合わず、選挙は盗まれたと思ってるんだから見る気がしない、とのことでした。彼の言葉だけでは判断できないけど、なんとなく、民主党支持者が勝手に盛り上がって喜んで感動してただけじゃないのか、という気はしないでも、ない、か、な…。残念だなぁ… 誰だったら良かったのだろう…。一応カントリーソングも入ってたけどなぁ… っていうか、これで感動してた私って結構単純だったのかなぁ…。

 

ま、でも良いじゃないですか。

コロナで暗いし、何よりも、ほんの少しでも、全員じゃなくても、政治のゴタゴタとコロナで疲弊しきっているアメリカ人が明るい気持ちになるのは、悪いことではない。これから、「どうやって、口だけでなく、行動で、分断した国民を統合していくのか」が課題ですね、バイデン氏。

 

あっちゃ〜。今回も禁忌を破って政治ネタになりましたが、まぁ、大統領の交代は、アメリカではやっぱり影響力のあることなので、アメリカ生活の一環として書いておきました。バイデンよ、頼むから所得税率とキャピタルゲイン課税率を上げないでおくれ。頼むから、暗号資産を無意味にする規制を持ち出さないでおくれ… 

 

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猫さんはこちらから鑑賞中です。穴があったら全部入りたいんです笑。
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