素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

パーティのコストは誰が負担するのか?

時は5月。

一般ピーポーもワクチンを打ち始めた頃合いを見計らって、DMV地域(ワシントンDC近郊=DC/MD/VA)でもそれなりに大きめのイベントを開けることになり、その瞬間に友人がBBQパーティを開いてくれた。私は得意のチーズケーキを焼いてワインと一緒に参加。🍾 🥩 🍻

 

久しぶりの日本人の集団!ほとんど知らない人たちだったけど、日本語ならすぐ打ち解けられ、日本人のノリでダラダラとだべり、一緒に食べたり飲んだりする時間はとっても楽しかった。ハンデのあるアメリカ生活にちょっと辟易していたし、たまには英語話者がマイノリティの環境にダーリンを放り込んでやりたいと思っていたので(ヒヒヒ😋)、本当にいい息抜きになった。友人に感謝💕である。

 

さて・・・

その後友人から「1人Xドルでお願いします」との連絡が来た。実は私は完全に文化の狭間で迷っており、「食事代、いくらだった?チップインするよ!」と言わなかったので、この連絡がきて、「あぁ、日本式なんだな」と理解し、ちょっと悪かったなぁ、と思った。彼女もアメリカに長いので、どっち式なのかわからなかったのだ。

 

アメリカ式

実は、アメリカ人が主催するお家パーティと、日本人が主催するパーティでは、コストの負担をどう考えるか、が大きく違う。

 

端的に言うと、アメリカ式では、パーティにかかる食費その他はホストが支払うもので、招待客は特に何かを持ってくる必要はない。その代わり、お互い招待し合うので、そのホストが招待客のお家に招かれた時は、同じように手ぶらでも大丈夫。

 

むしろ、「人を招待できる」というのは、ちょっとした財力の表れ、ステータスでもあったりする。貧乏では人を招くことはできないからだ。そして招待する側は余るくらいたくさんの食事を用意する。

 

もしも割り勘にする場合には、事前に言っておくべきで、事後に割り勘で請求するのは、ちょっと失礼に当たるかもしれない。

 

ちなみにこの機会にちょっと調べてみたら、US Newsのマネー関連のセクションにちょうど説明があった。どうやらエチケット的にはやはり、「基本はホストが支払う」ようだ。しかも「お家パーティ」に限らない感じ。( ゚д゚)ヒエエ!

 

  1. 自分の誕生日会を開く時:ホストが全て支払う。
  2. 友達の誕生日会を開く時:自分が「ホスト」するならホストが全て支払う。ただし、それが無理な時は「ホストでなくてオーガナイズしてるだけ」という点を明確にし、「事前にコストは自分でカバーして」と連絡する。
  3. 最初のデート:伝統的には男性が支払う。でも昨今は同性婚などもあるしでややこしい。基本は「誘った方が支払う」。

(出典:

Who Picks Up the Tab When ... Paying the Bill in 5 Awkward Situations | Personal Finance | US News

 

・・・というか、hostとorganizeって違うんや…👀 

 

日本式

一方、少なくともDCの日本人がホストするお家パーティは、しばしば「1人Xドルです」と完全に割り勘のことがある。事前に案内があることもあれば、「そりゃみんなで割り勘でしょ」という暗黙の了解があって、後から請求が来ることもある。

 

どっちにしろ、お土産文化が徹底している日本人的な感覚ではパーティに手ぶらで行く、というのは良いことではないし、何も持っていかない場合ならなおさら、部分的にでも負担を申し出るのは礼儀、という感じなんじゃないかしら。「手ぶらで来て、何の申し出もなく飲み食いして帰った」というのは良い印象を与えない。そして例えばパーティの終盤で「はい、じゃ1人Xドルでお願いしまーす」と言っても、予想外の金額でなければ、特に「え?」となる人はいない。

 

上記、私の経験上の感覚で、日本全国でそうなのか、都会がこうなのか、DCの日本人コミュニティがそうなのか、はわからないけど、とにかくこれが私の知っている「常識・慣習」である。

 

問題は文化が交錯するとき

うちでも結構パーティはホストするのだけど、近所含めアメリカ人の友人たちは、何も事前に言わなければ本当に見事に手ぶらで来る。みんな大いに飲み食いするけれど、まさかコストを負担するなんて申し出は一度も聞いたことがない。😂

 

最初これに慣れず、100%みんな手ぶらで来たりして、結構ホスト側の準備は大変だった。ご飯の準備で精一杯で、少しは飲み物を持ってきてくれるかなと期待して、準備が足りなかった。

 

そこで夫氏の友人たち(男子)には「飲み物持ってきて」「デザート持ってきて」と持ってきて欲しいものを割り当ててみたりした。そうするとみんな「オッケー!」と持ってきてくれるけど、それがいくらだったとかそういう話は一切出ない。というか…むしろ、誰かが持ってきた結構高級なお酒を「これ、めっちゃ美味しかった。もらって良い?」と、ホストに聞きもせず持って帰った男子もいて、もう空いた口が塞がらなかった。

 

逆に、以前ある友人(日本人)が、「お家パーティをするが、1人5ドルを徴収する」というのを聞いて、別の友人(韓国人)が「マジか、ケチすぎる!」と、それ以降付き合いをやめてしまった。その韓国人の子はホストするときはかなりの大盤振る舞いな方だ。友人は結構生活を切り詰めていたのを知っているので、私は何とも言えなかったが…。

 

そして夫氏曰く、欧米のお家パーティで「コストを一部負担しましょうか?」と聞くのは、「ちょっと変(it's weird)。そんなの気にしないでよ!」という感じなんだそうだ。実際、「ん?野暮な質問だったのかな?」と感じたことがある。

 

欧米のホストの仕方は、キリスト教的な要素があるんじゃないかな…と根拠なく想像してるけど、それにしても日本ではなぜ、そしていつから、割り勘とか、妙に会計にキッチリするようになったんだろう?昔からそうだったのかな?なんとなく田舎は違うような気もする。

 

まぁそんなわけで、多国籍パーティはとっても楽しいのだけど、パーティをホストすることの意義・感覚が違うので、この辺、相手の価値観がどの辺(どの文化)なのか、雰囲気を見ながら上手にやっていきたいところ。実は私も今までモヤモヤしたまま過ごしてきたけれど、これを書くにあたってちゃんと調べてみて、今までの自分のホストの仕方が、欧米的にはちょっとケチくさく見えていたんではないか、ということに気づいて、今さら焦ってしまった💦。コロナ明けには太っ腹でいきますか・・・

 

アメリカ暮らし、いつも文化の狭間で揺れている。

 

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大きなお家の庭でのBBQはアメリカっぽくて最高です。早く大きなお家に住んでみんなを招待したいなぁ!
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