素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

意外と身近なマリファナ問題

先日アメリカの百均を探索していたら、マリファナ用のドラッグテストが、妊娠検査薬の隣に売っているのを発見した。もちろん1ドル。どうやらマリファナは一度吸うとしばらく体に残るらしく、職業上麻薬検査などが要求される人は、おうちで自分で検査するためにこんなものがあるらしい。

 

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こちらがマリファナ用ドラッグテスト。壮観です。

 

そもそも隣のDCは数年前に合法になったので、今では堂々と歩きマリファナしている人もいるし、メトロの電車内でも匂いが漂ってきたこともある。マリファナは匂いが強いので、すぐにわかるのだ。ちなみに私はこの甘ったるい匂いが大っ嫌いで、副流煙ならぬ、副流マリファナ問題を香害として提起したいくらいである😂。

 

だがマリファナ問題も、アメリカ人と国際恋愛・結婚をする際に、銃規制問題、金銭問題(貯金があるか借金があるか)と並んで、意外と少なからず鬼門になる(つまり驚くし、考え・経験の違いが鮮明になる)ポイントではないかと思う。

 

アメリカのマリファナ事情

アメリカではマリファナ(大麻)事情は日本とはまったく異なる。連邦法では違法だが、近年州法では合法化する動きが加速しており、ワシントンDCもその1つ。こちらの資料によれば、2021年6月時点で完全に違法なのは50州中7州しかなく、既に医療用もしくは嗜好品として合法か、非犯罪化されている州が大半(下図参照)。つまり、「日本では〜」の出羽守になる前に、アメリカで生活していると、マリファナは比較的遭遇しやすい問題なのだ。Uberに乗ったらマリファナ臭で充満していて、「家まであと5分の辛抱だ…」と臭いを我慢したこともあるし、近所の人がタバコを吸うようにマリファナを吸っていたりすることもある。そしてUberで流れてきたラジオでは、「次に成長するのはマリファナ市場!」と宣伝していた。

 

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https://disa.com/map-of-marijuana-legality-by-state>をもとに一部翻訳。同サイトによれば調査結果は2021年6月時点。

 

そもそもアメリカの大学では、結構な確率で一度は吸ったことがある人が多いのだ。ミシガン大学の調べでは、2018年時点で1年以内にマリファナを吸ったことがある大学生は43%と過去最高記録を更新中。実に半分くらいの学生が一度は経験していることになる。なんとなく、高校生がお酒飲んだとかタバコを吸ってみた、くらいの感覚なのではないかと想像している(アメリカの大学に行かなかったので肌感覚はわからないが)。NIHの2019年の統計では、アメリカの大学生の17人に1人は、毎日マリファナを吸っているらしい。だから自分が吸わなくても、自分の子供がマリファナに遭遇する率は高いので、アメリカで生活している以上、何がなんでも「ダメ、絶対!」とするのか、ある程度環境の違いも考慮するのか、そして「なぜ」ダメなのか・良いのか、親としても自分なりの回答を持っておく必要があるだろうと思う。「法律違反だから」で済めば簡単なのだけど。

 

そういえば大昔に付き合って結婚も考えた人が、マリファナを友人から買っているのに感づいてしまい、ものすごい拒否反応をしてしまったことがあった。人生で麻薬問題に関わるのは初めてだったし、大麻といえば、日本では芸能人がよく逮捕されているやつじゃないか(でもその程度しか知らなかった)。彼はいかにマリファナがお酒やタバコに比べて中毒性がないかとか、日本の大麻禁止はそもそもマッカーサーが持ち込んだ物だとか、色んな科学的・歴史的資料を出して弁明してきたが、私としては、そういう問題よりも、(当時は非合法だったので)私に隠れて物陰でコソコソとお金の受け渡しをしている、その後ろ姿が情けなく見えた。ちなみに彼は連邦政府で働きながら、PhDの勉強をしている優秀な人ではあった。

 

それに、私にとっては全部まとめて「麻薬」でしかないが、アメリカ人は麻薬の種類に関する知識が豊富だなと思ったことが何度もある。コカインと大麻がどう違うのかや、その他マッシュルームだのスピードだの、とにかく色んな麻薬の成分・効果や実害について、男女問わずよく知っていて、自分は何も知らないなぁ、と知識がないという意味で無防備に感じた。

 

そんなわけで、アメリカで生活していれば、人によってはどこかのタイミングで付き合っている人と話し合うこともあるかもしれない。上記の数字では大学出身のマリファナ経験者は2人に1人の割合に近いので、コインを投げて表か裏かをトスするのと似たようなもの。マリファナをやったことがある、と相手が言った場合に、それがどの程度の経験で、それ以外の麻薬の経験がどれくらいあり、それについてどのような考えを持っているか、今でもやっているのか若気の至りだったのか。薬物に関して、自分の子供にはどのように教育するつもりか、など。それにこの割合の高さじゃ、本人でなくても、友達の友達など誰かがパーティなどにマリファナ入りクッキーなどを持ってくることもあり、それに対してどう対応・反応するか、も考えどころ。なんせここでは合法であり、出羽守にお出ましいただいたところで、所詮私たちは外国人なのだ。

 

まぁ米国の麻薬問題を調べ始めると、近年話題のオピオイドやヘロインなど、もっと深刻な薬物問題が多いので、大麻程度ではもはやおおごとじゃないのかもしれないが。なんにせよ、情報を得ること、自分の考えをしっかり持つこと、そしてその考えをはっきり表明し貫くこと、は必須サバイバルスキルなアメリカである。

 

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ティラミス、初めて作ってみました。ちょうど季節なので、独立記念日仕様。自由の国では、自分の考え・信条をしっかり持つことは、自分の身を守ることにもなる。

 

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