不妊治療、着手してから早1年3ヶ月。アメリカの医療システムに翻弄されて、結局まだ、実質的に「治療」という段階に漕ぎ着けていない私たち。治療したってこの年齢じゃ厳しいのに!どんだけだよ、アメリカの医療システム!
これまでのあらすじ
前回までのあらすじ(ドラマかい!😂)はこちら(↓)。要は土壇場になってケアファースト(保険)が、「IVFをやっても赤ちゃんが産まれるとは限らない」という意味不明な理由で却下してきたので、病院側が抗議してくれているところ。
現在8月6日、ケアファーストは明日までに「保険でカバーしてくれるのかどうか」を決定することになっている。夏休みだし、どうせその後また飛脚を使って「えっさ、ほいさ!」と結果を連絡してくるのだろうから、もはや沙汰を聞くのが9月でも驚かない。で、実際保険が降りても「どこまでカバーしてくれるのか」はその場になってみなければわからない。もしも保険が降りなかったら?
・・・3回で成功したとして、600万円コースか、もっともしれない。
(こちらの記事によると、アメリカ人は1回のサイクルに平均19000ドルかけているらしい… ニューヨークタイムスの2020年の記事だと、医薬品を含めた1回のサイクルの総額は25000ドル近いとか… そんなバカなと半信半疑でしたが、どうやら本当なんですね…😭😭)
で、アメリカ人はどうしてるの?
ていうかさ、物価も個人所得も高いワシントンDC民の4分の1は年収1000万円以上稼いでいるから良いけど、みんなどうやってこの費用を払ってるの(注:うちはDC民ではありません😂。残念!)??
で、調べてみたら、あるわあるわ、不妊治療をやりくりするための色んな情報が。
例えば上記の記事では、やりくりする術として、以下を紹介している。
- 医療保険のポリシーを詳しく読む(IVFそのものはカバーしなくても、超音波など一部のプロセスはカバーしていることもある…医療保険のポリシーって鬼読みにくいんだけどね…)
- HSAやFSAを利用する(HSAというのは、High Deductibleプランの健康保険に加入している人だけが開ける税優遇のある貯蓄・投資口座だそう。HSAとFSAについてはこちらのサイトが詳しい。ちなみにこのサイト、アメリカでのファイナンシャルプランニングにはとってもお役立ち!)
- 値段交渉する!😂😂😂(他ではいくらだった、などと言って値段を交渉することができる… さすがアメリカ。これは不妊治療のみに限らないですね。)
- 医療ツーリズムをやる(追って書きたいと思います)
- 医薬品の製造元のリベートやディスカウントを調べる(なんと…製造元がリベートなどを出しているそうです。コンタクトレンズかっ😂 でも、IVFのプロセスで必要な医薬品が下手すると8000ドルにもなるので、バカにできません。例えばこちら。)
- Shared Risk Programを利用する(3サイクル分など複数回分を最初にガンと前払いし、もしもそれで妊娠しなかったら、全額もしくは一部を返金してくれるというもの。こちらの記事にこのプログラムのpros&consが紹介されていました。結局、40歳以上だったり既に失敗している成功率が低そうなカップルは応募資格がないらしく、しかもなんだかんだこれでカバーされない費用もあるようで、結局はカジノ側が儲かるようになってるギャンブルを思い出しましたが…)
- 助成金や奨学金に応募する(いやいや、探せばものすごい数のグラントがあります↓)
- クラウドファンディングする(もうそこまで来たか…😅 ってGoFundMeでInfertilityで検索してみたら、出るわ出るわ… 例えば、こちらのカップルは現時点で8000ドルを集めたようです。他にもいくつか見てみましたが、数千ドル集まっているカップルがちらほら。うーーーん、友達にも告知してまで寄付を募るかー…アメリカ的なオープンさというべきか…。)
- 親に現金を借りる(この記事には「親に」「現金を」と書いてあります…)
は〜… アメリカ人も苦労してるんですね… なぜそれなのにこんな患者にとって一番不利な、資本主義第一みたいな医療保険システムを後生大事に維持してるんでしょうかね。アメリカ人、ほんと、もう少し外国行って広い世界を見てみた方がいいよ😂😂。
助成金ってどんなのがある?
うーーん、助成金か… 一応気になるので、調べてみました。そしたらまぁ、これまたあるわあるわ…!例えば以下、Maryland, infertility, grantで調べて出てきたリスト。
数えていませんが、このサイトだけでも30件以上の助成金がある。ざっと見てみると、普通の人以外に、以下のような人を対象の人をカバーする助成金が目立ちました。
- 軍関係者(退役軍人もあり)
- ガン経験者
- LGBTQの人
- ニューヨークに住んでいなくても、ニューヨークで治療できる人
- 医療保険を一切持っていない人
こちらの記事(↓)には全米レベルで応募できる助成金のリストもあります。
助成金か、クラウドファンディングか。いや、さすがに私たちカップルはそこまでオープンでもないので、クラウドファンディングはないかなぁ…。いや、ファンディングしなくても寄付してくださる方がいらっしゃればありがたく頂きたいと思いますが。
CCRMから来た詳細の半分はローンの紹介だったし、やっぱり普通のアメリカ人がサクッと出せる金額ではないんでしょうね。いやそりゃそうだ。1回でうまくいくわけでもないのに、じゃぁ3−4回、とホイホイ出せる金額じゃない。いやー、車や家ならわかるけど、不妊治療がローンを組む理由になるとは。
は〜・・・ケアファーストがどう出るか、向こうの出方を待ちつつ、どうするかさらに検討します。仕事以外に調査することが増えてデスクに座る時間が増えてて(+情報は全部英語なのが)若干嫌。(ーー#)
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