素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

感情ベースの人との付き合い方(シンパシーとエンパシー)

42歳ともなると、今までの友人関係にも色々と変化があるもの。去っていく人もいれば、深まっていく友情もある。

 

ちなみに感情ベースとロジックベースの違いの説明はこちら(↓)

maribes.hatenadiary.com

 

私の仲の良い女友達たちは、ロジックベース寄りの人が多い。物事を論理的に考え、客観的に分析して冷静に解決方法を導き出すタイプ。感情にどっぷりハマるのは苦手で、ドラマクイーンが大の苦手。話をしてみたら、みんな「冷たい」「そういうんじゃない」という反応を食らったことがあり、ちょっと傷ついてもいる。しかも私の友人たちは特に、心に正直な人たちで、「嘘でもお世辞を言う」よりは、「真実と本音を言う」タイプが多い。

 

そしてロジックベース型によくあるパターンが、

感情ベースの人が「聞いてほしいだけ」だった話に対して、ネガティブな感情たっぷりの話を延々と聞いていることが苦痛だし、意味も見出せないので、一生懸命に解決方法を提案するが、相手は「気持ちをわかってもらえてないのは、説明不足なのかな」と思うのか、益々「いかにX Xだったか」というネガティブ話を何度も繰り返してきた挙句に、「あなたにはわからないと思うけど」というような捨て台詞をもらってお互い気分が悪くなる、というやつ。

 

特に、論理的で正直、というのは、醜い現実をそのまま相手に提示する事になるので、相手の感情が昂っている時には、火に油を注ぐ組み合わせなのだ(Isn't that news?)。ロジックベースとしては、「現実をしっかり見なければ、それに見合った解決方法だって見つからないじゃないか」と思うんですけどね。

 

さて、ここからは、こんな体験をしたロジックベースなあなたに、こんなやり方もあるよ、という感情ベースの人との付き合い方をシェアしてみたい。Ready?

 

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家でエスプレッソやカフェラテを作れるようになったけど… カフェの雰囲気やこんなカフェラテがなんだか恋しいこの頃。

 

感情をなぞる(エンパシー)

感情ベースの人は、ネガティブな話をしだすと重くてねっとりしてて、話が長い人が多い(ように聞いている方は感じる)。どんなに解決方法や「別の考え方」を提案しても聞いちゃいない。ひどくなると「それはもうやった、でも」とさらに被せて否定してくる。

 

なんでこうなるのかって?いや、多分感情ベースの人は、そもそも解決方法なんて聞きたいんじゃないんです。不思議でしょう?でも彼らが必要なのは、「自分がいかに辛かったか(嫌だったか)」という気持ち・感情を、相手が受け止めてくれること

 

で、ロジックベースとしては結構ここで困る。なぜなら、ロジックベースがこういうところで躓くのは、往々にして相手の気持ちに同意できないから。特に正直な人ほど困る。「いやなんでそういうやりかたしたの?なんでそんなこと言っちゃったの?」と分析してしまい、全然感情移入できない。

 

ここでGood news! 良いんです。同意できなくて。「わかるー」と言えなくて良い。でも、そこでいきなり解決案を提案するんじゃなくて、1クッション置いて、「そっかー。XXがYYになったから、ZZに感じたんだね〜」と、相手の状況を要約して、相手が感じた感情をなぞってあげるだけでも、相手にとっては、自分の心の叫びを聞いてくれ、感情を受けてとめてもらえたように感じる。このワンクッションがあるかないかで、大違い。自分は同意できなくても、「話し手がそういう気持ちになった」というのは事実なので、それを言葉にして伝えてあげることで、相手の感情をなぞってあげることで、感情ベースの人はホッとする。

 

英語ではこれを「empathy(エンパシー)」という。辞書を引くと、empathyもsympathy(シンパシー)も同じように、「共感」と訳してあって違いがわかりにくいけど、

 

  • シンパシーは「自分の価値観に基づく理解」であって、
  • エンパシーは「相手の価値観に基づいて、なぜ相手がそのような気持ちになったのか(の道筋)を理解する」ということ。

 

シンパシーは「同情」とも訳されていて、「わかるー」「だよねー」というのはこっちの方。「同じようには思わないし、自分は同じ気持ちにはならないけど、あなたはそういう気持ちなのね」というのは、エンパシーの方。そう、相手と同じように感じてあげられなくたって、相手がそういう気持ちになったということは事実なので、それをそのまま受け入れてあげることはできるんですね。自分の気持ちに正直でいたくて、嘘をつきたくない私には、「同じ気持ちになれなくてもいいんだ」というのは、ものすごい発見であり、すごくホッとしたのでした。相手と同じ気持ちになれない自分は冷たい人間なのかな、なんて思わなくていい。

 

解決方法なんていらない

で、最近やっと辿り着いたのですが、実は誰も解決方法なんて興味ないんです。少なくとも、感情が昂っている段階では。感情が落ち着けば、みんなそれなりに解決方法は自分で導き出す力を持っている。それができない時は、「どうやったら良いかな?」と自分から相談してきます。相談してこない段階では、解決方法が必要なんじゃなくて、感情的な部分でつっかえている状態。だから、同じ気持ちになれなくても、まずは「その人にとっての現状・気持ち」をそのまま受け止めてあげて、相手が落ち着いてくれば、こちらの提案に耳を傾ける準備もできて、もう少し話を聞いてくれる段階に入れます。

 

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ザクロジュースに日本酒って合うんですよ。夏はワイングラスに入れたりしてもオシャレ♬

 

相手は自分ではない

ロジックベースの落とし穴は、ロジックベースの人のロジック(論理)にも穴があるということを忘れがちなこと。「自分ならこう」と論理的に解を導き出しても、それがどんなに筋が通っていても、最大の問題は「相手は自分ではない」ということ。つまり、同じ事件があっても、全然違うフィルターでそれを体験し、全然違うこれまでの経験をもとに、全然違う価値観で受け止めている。だから「私だったら」というのは使えない場合も往々にしてある。

 

そういう時は、「どうしてそう感じたの?」と聞いてみたら、相手が自分とは違う(もしくは同じ)考え方・感じ方をしていることを知ることができ、より相手に響く解決方法も見つけられるかもしれない。

 

これを論理的に説明するならば、「相手が具体的な解決方法を考える段階にない時にそれを提案しても、相手は準備ができていないんだから、それは有効な手段ではない。論理的な進め方は、まず相手の感じている気持ちを、そのまま、受け止めてあげること。どうしてそう思うのか、聞いてあげること」なのだ。Make sense?

 

なんだか遠回りだな〜という気がしないでもないけれど、それが愛というものなのかなと、最近では思っている。これも練習。何度もやれば慣れてくるんじゃないかな。そして感情ベースの人は、「ネガティブな感情を延々ぶちまける」「ただ聞いてもらいたい」というのは、聞く方にとっては精神的に疲れる負担でもあるのだ、ということをたまに思い出してみてもらえると良いかもしれない。

 

長くなりましたが・・・私の素晴らしい友達たちや夫から教えてもらったことをまとめました。

誰かの参考になれば嬉しいです。

どうぞ良い1日を!

 

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