素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

30代の独身女子に告ぐ

なんて物々しいタイトルつけてみましたが…

30代をほぼ独身で過ごしたキャリア女子として、これだけは言い残しておきたい… という話でござるので、まぁそう身構えずに。いや何が言いたいかというとですね、30代独身女子よ…

 

悪いことは言わん。とりあえず、卵子凍結しとこか。

 

(フォントこれ以上大きくならんのか、ちっ)

 

もうこの一言に尽きる… 30代は楽しくて楽しくて仕方ないんだけど(あ、それは40代もよ)、とにかく可能な限り前半にこれだけはやっておけと。キャリアが楽しければ楽しいほど、生きるのに必死なほど、恋愛が楽しければ楽しいほど、とりあえず卵子凍結しておいてくれ、妹たちよ…

 

「不妊治療があるから大丈夫」という考えは絶対にオススメしない。

 

なぜか?

ここから経験者による、怒涛の理由の説明です。Ready?

 

ーーー(珍しく)目次ーーー

1)成功率、知ってる?

2)マジで不妊治療には時間を取られる

3)不妊治療前のピルもキツい

4)何サイクルやるのかわからない、エンドレスな世界

5)めちゃくちゃ高い

6)圧倒的に、女子のキャリアに不利

7)なぜ30代前半なのか?

8)未来の自分が何を欲しいと思うかはわからないが、選択肢は確実になくなる

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その前に、世界で一番可愛い(当社比)猫ちんの寝顔をどうぞ…

 

1)成功率、知ってる?

40代の不妊治療の成功率の低さを、41歳、42歳、43歳、と12ヶ月ごとにどんどん急降下していく成功率の低さを把握してますでしょうか。この統計は結構トリッキーですが(統計の出し方も実際の数字も、出典や病院によって違うため)、今回はCDCの2018年の統計で。これによると、「赤ちゃんの誕生につながった採卵の割合」は41−42歳では10.2%、43歳以上は3.0%。赤ちゃんが一人誕生するごとの採卵の数は、41−42歳では9回、43歳以降は31回… (ただし42歳以上は統計がまとめてあり、例えば50歳の人も含まれているので、あまり統計としては参考にはならなそうではありますが、それくらい低いということなのでしょう…)別途、もっと低い数字(42歳で約5%)なども見たし、上記は全米平均なので、クリニック・先生の技術とかによっても数字は違ってくると思います(成功率はアメリカの方が日本よりも高い)。とにかく!

 

「不妊治療すれば、40過ぎても子供が生まれる」わけではないようです。私はそう、勘違ってました。もちろん、48歳で生んだとかそういう話は聞きますが、その奇跡のような幸運が自分にも与えられるかどうかは、神のみぞ知る、です。だいたい、9サイクルということは、最低でも9ヶ月間は不妊治療やってたということ。それがどれだけ大変かは、読み進めていけばわかるでしょう… 

 

2)マジで不妊治療には時間を取られる

仕事しなくて良い環境ならまだしも、仕事しながら不妊治療というのは、かーなーり、アンビシャス。サイクル(要は生理後から採卵までの2週間)中は、朝晩自己注射(日本は点鼻薬という選択肢もあるらしいが)。毎日決まった時間に1日3本とか4本を自分のお腹にブッ刺すわけですよ。これが「冷蔵庫から出して30分後」とかしちめんどくさい。採卵近くになれば、妊婦かってくらいお腹が大きくなって、あまり人に会いたくはない。服も入らなくなるし。加えて、数日おき(最後の方は毎日!)、朝7時とか8時にクリニックに行って採血+卵の発育状況の確認。これ以外の時間帯はありえないし、スケジュールは前日夕方に決まる。別の日に振替なんてあり得ない中で、どうやって仕事のミーティングを前日の夕方に変更するのかって話です。

 

3)不妊治療前のピルもキツい

これは、人によるし、ピルを飲んで生理のタイミングを調整するかどうかは、クリニックと場合によると思います。が、もうこのピルのせいで、私は最低1週間、午前中は今にも吐きそうで起きれませんでした。仕事にならん。

 

4)何サイクルやるのかわからない、エンドレスな世界

40代以降では、成功率でも説明したように、1サイクル(1回の採卵)で、受精可能な卵が取れるわけではない。卵の数も限られるし、遺伝子検査で異常なしの結果がもらえる卵、精子と掛け合わせてちゃんと受精し、さらに育ってくれる卵… が取れるかどうかはわからないし、それを移植した後も、ちゃんとお腹の中で育ってくれるかどうかわからない。ものっすごい確率の世界なのだ。もちろん、2つしか採れなかった卵で、一発で妊娠に成功して、子供が2人できた友人もいるけれど、何回やってもダメだった人もいる。

 

そして1サイクルごとに、ガサッガサッと大金がなくなってゆく。あと何回やるギャンブルなのかもわからず、いつまで時間と人生の楽しみを我慢して不妊治療をやり続けるのかもわからない。いや、結構精神的にも疲れます。下手すると年単位の話。旅行にだっていけなくなります(治療が優先だし、旅行行くお金があるなら、治療代に回したいくらい高いから!)

 

5)めちゃくちゃ高い

とにかくアメリカはめちゃくちゃ高い。保険が効かなければ、1回200万近くするらしいです(しかもクリニック・保険・州・医薬品の種類によって値段が違う…)。保険が効いたとしても、保険会社との戦いがあったり、なんだかんだ1回で50万近くは取られる模様。それを何サイクルするんでしたっけ、40代?30代の方がサイクル数も少なくて済むので、絶対トータルコストは安くつく。

 

6)圧倒的に、女子のキャリアに不利

この不妊治療、男性の精子が問題の場合は別として、妊娠中と同じで、男子ができることは実質ほぼない。クリニックに早朝に日参するのも、毎日注射するのも、仕事のスケジュール変更依頼するのも、妊娠してすらないのにお腹が出てくるのも女子の方。男子は最終日にクリニックで精子を提供するのみ、なんです。妊娠そのものは自然の摂理とはいえ、不妊治療にかかる肉体的・精神的負担の大きさは、圧倒的に女子に降りかかる。仕方ないと言えばそうですが、キャリアが大事であればあるほど、両方回すのはかなりキツい。

 

7)なぜ30代前半なのか?

これは経験による自論ではありますが、30代は20代の延長で始まり、大抵は35歳を越えるあたりから「あれ?まだ結婚してないじゃん自分…」と想定とのズレに気づく。そこから本腰入れて婚活しても、相手もあることなので、なんだかんだ40代近くになってしまう。とりあえずの結婚のための結婚ではなく、信頼できる相手と幸せな結婚をしたければしたいほど、益々時間がかかる(この年齢では、恋愛市場も20代と違うし)(「幸せな結婚とは」という定義の議論はここでは本題ではないので割愛。もちろん、色んな結婚と色んな形の幸せがあります)。

 

30代前半は責任ある仕事などを任されて仕事がますます面白くなっていくタイミングでもあり、20代のノリで「そのうち結婚してるだろう、なんとかなるだろう」と思っている間に、本当に一瞬で時間が過ぎてしまう。加えて、突然交通事故に遭ったり(→経験者)、まさかの大失恋したり、不測の事態が発生して、人生、計画通りにはいかないのだ。要は、気づいたら40なんてすぐなのだ。

 

そして残念ながら、30代半ば以降に1回のサイクルで採れる卵の数と質は低下し始めるそうなので、後半までわざわざ待つ意味はあまりなさそう。

 

8)未来の自分が何を欲しいと思うかはわからないが、選択肢は確実になくなる

私は結婚と仕事の両立がイメージできなかったし、「養子もありかな」と思ってましたよ。でもこれがね、「もはや自分の遺伝子と、やっと出会えた大好きな夫の遺伝子を受け継ぐ子供を作ることはできないかもしれない」という現実に直面した瞬間、ものすごく焦るんですわ。

 

人間、もともとあった選択肢がいざなくなると、本当に思ってもみなかった本音というか焦りが出てきたりする。出てこない人もいるけれど、未来の自分と結婚相手がどう考えるかなんて、今はわからない。例えば、「事故で足が切断されたら、義足があるじゃん」と今は思っていても、医師に「足を切断するしか選択肢はありません」と本当に言われたら、「義足でもいいや」なんてすぐには言えないと思うのですわ(この例が適切なのかわからないけど、これしか思いつかなかった)。

 

もちろん、10年後には技術開発が進んでいるかもしれない。でももしかしたら、そんな先端技術はめちゃくちゃ高額かもしれませんぜ。その時、例えば夫が病気になって、全財産を不妊治療だけに注ぎ込めないかもしれない。

 

将来的に、結局結婚したいと、子供が欲しいと思わなかったら?卵子を研究のために使ってもらうもよし、捨てるも良し。その時に選べばいい話です。

 

結論:

とりあえず、未来の自分に選択肢を残すために、とりあえず卵子を凍結しておくと良いと思う… 私はしておけば良かったな、と思っている。

 

だから、選択肢がなくなる前に、とりあえず選択肢を将来の自分に念のために作っておいてあげる方が、今グッチのカバンだかエルメスのスカーフだかにお金を注ぎ込むより、絶対に、将来の自分に感謝されるんじゃないかなぁ… 卵子凍結してあれば、30代後半や40代の結婚についても心の余裕があるかもしれないし。

 

まぁ、これは個人的な気持ちで、私は既に43歳になってしまったから、まだ30代の人でこういう情報を知らない人がいるなら、伝えたいなぁ… と思ったということです。もちろん、こうじゃなければならないわけでも、子供を欲しいと思わなければならないわけでもなんでもなく、人生はいつも自由です。好きにしたらよろしい。でも、生物学的な選択肢だけは、今の科学ではどうにもできないので、めっちゃ長くなりましたが、誰かの人生のヒント、考えるきっかけになれば。

 

ちなみに、現在進行中の私の戦いの記録は、こちらからどうぞ。それから、これは「医師監修の科学的な記事」ではなく、経験に基づいて個人の考えを述べているブログです。統計などは信頼のおけると思われる情報を調べましたが、気になる方はお近くのクリニックやお医者さんに聞くなどして下さいね。

maribes.hatenadiary.com

 

どうぞ、素晴らしい週末を。

 

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モニュメントバレーに差し掛かる道。これぞアメリカな景色。また行きたいな。
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