在米20年強、ずっと私が見つめてきたものといえば…
スーパーで売ってる日本食材!!
ですわ。
それも、アジア系スーパーではなく、そこらへんのアメリカのチェーンのスーパー。日本でいうところの、シャレた輸入品が売ってる成城石井ではなく、セイユーとか、小田急OX的な、駅前とか街なか、家の最寄りの行きつけのスーパーでございます。
これがですね、肌感覚にして、ミシェル・オバマが食関連のキャンペーンを始めてから、ワシントンDC近郊のスーパーもだいぶアジア系食品を取り入れるようになりまして。昔はアジア系の多いカリフォルニアの中華系スーパーに行ったって売ってなかった食品が、最近はフツーに手に入りつつあるんですよ。もうね、アメリカ永住も無理筋じゃぁないんじゃないか、メリケンライフもだいぶましになったやんか、と。これに文句を言ってるようじゃ、20年前の私には勝てませんぜと(勝ってどうする😂)。
では最近のラインナップをお見せしましょう。
ホワイトハウスから車で30分の、ザ・平民向け代表のスーパー、ジャイアントからお届けです。
ラーメン!!
あぁ見てくだされ、このラーメンのラインナップを。
いやいや、一平ちゃんがないとかラ王がないとかそういう細かいことを言うなかれ。そもそもそこらへんのスーパーで乾麺が手に入る、というのは、トルコのドンドルマアイスクリームが日本のスーパーで売ってるくらいの市民権を得たという話なわけです。
左下にはUDONまで見えますね。うどんですよ?そうですね、ドイツのモーツァルトボール(ジャガイモのお団子)が日本に定着したといえば良いでしょうか。またまた、高級醤油の部類に入る(と私は思ってる)、たまり醤油も右下に見えます。アメリカで売ってるお醤油の種類は、本当ーにひどい、日本製ですらない変な味のお醤油が多かったのですが(お醤油工場見学に行って、味を比べたことがありましてね、味の違いは知っているのです)、キッコーマンは当然ながら、たまり醤油までそこらへんのスーパーに置いてあるということは、メリケンピッピの醤油を味わう舌も肥えてきた、ということでしょうか。
下の段は、韓国系のブランドの『Bowl Noodle』シリーズ。いや食べたことはないんですが、この量、ラーメンの種類から見ても、アジア系の麺入りスープへの関心が高まったことは否めないと思います。前はマルちゃん以外はあんまり売ってませんでしたからね。
そしてその上の段には、ラーメン、そばの麺が並んでます。ソーメンがあるお店もあります。麺から料理しようという強者も出てきたということでしょうか。
味噌!!!!
味噌ですよ、味噌。
アメリカのスーパーに味噌。これはもう… そうですね、ガーナのシトソースが常駐されたのと同じくらいビックリと言いましょうか。アメリカ人にとって味噌なんぞ、まったく無関係の世界ですもの。それが信州の白味噌やら普通の味噌やら数種類ある。隣のわさびは私は食べませんが、奇跡的ではあります。そして日本のふりかけですよ。このふりかけシリーズがある横に、メリケン向けのふりかけも。米を食べる人口が増えたのか?謎です。
その上にあるコチュジャンとかは韓国勢の頑張りが見えますが、コチュジャンが簡単に手に入るのも良いですねぇ。
海苔!
よろしゅおますか。
大判の海苔も手に入るのですよ。手巻き寿司が作れちゃうじゃないですか!その上にはパン粉が。そしてアナザー味噌の横にはポッキーが。ポッキーはここ数年で定着しており、たまに何種類か見かけることもあります。定番はこちらのいちごポッキーですね。
かっぱえびせん!!!
極め付けはこちら。かっぱえびせん(もどき)ですよ… 日本製でないのが残念ではありますが、しかしそれにしてもかっぱえびせんがアメリカで手に入るようになるとは。もう涙、涙。
ちなみに
写真は手元にないのですが、シラタキ、梅干し、春巻きの皮なんかも、特にオシャレ高級志向系のホールフーズに行けばあります。
上記は、近くのCo-opという、有機野菜とか先進的な食材を取り入れているお店での発見。お餅をまさか手に入れられる時代が来ようとは… 椎茸と昆布まであるじゃないですか。もうこれでお味噌汁はバッチリ。お正月も乗り切れます。
地域による
タイトルに、「アメリカの」ではなく「ワシントンDC近郊の」と入れているように、アメリカは地域差が非常に大きいので、私の住むDC近郊での現状をお伝えしました。きっと、アジア系の多いカリフォルニアならもっと前から売ってたものもあるかもしれませんし、アメリカの真ん中らへんの州なら、まだ売ってないものもあるかもしれません。DCはアジア系の人口は少ないながら、外交官の集まる都市でもあるため、比較的国際都市でもありまして、カリフォルニアほどではないものの、敏感な方ではあるかもしれません。
いずれにせよ、フツーのそこらへんのスーパーでここまで手に入る、というのは、やっぱり夢のような世界なんですね〜、食いしん坊の私としては。あの日本の安くて美味しいご飯に囲まれた生活はできなくても、なんとか自宅で再現できる、しかもアジア系スーパーまで車を110キロで飛ばして駆けつけなくても、家から5分で手に入る、というのは、だいぶ進歩です。
これからも(安定した食生活を送れるよう)アメリカにおけるアジア系の進出が進みますように。
なお、これ以外のアメリカの食生活関係はこちら↓をどうぞ。