実らなかった恋。
実らせない方が良い恋。
47歳ともなると、どれも甘く切なく、鈍く光る情熱も、
これまた生きている証拠… というくらいに達観して眺めるだけの冷静さを持ち合わせる年齢。
恋愛なんか人生に必要ないと誰か言っていた気がしますが、
色んな恋を味わってみるのも、これまた人生の妙味が深まって、良いのじゃないかと思ったりしています。
実った恋はまた爆発的なエネルギーと幸せに満ちているのだけど、
色んな理由で実らなかった恋もまた乙な味。
実らなかった、その燻る情熱の影に惹かれるものもある。
小説に描かれる感情を理解するには、やっぱり実地で本気で恋をして、破れたり、苦しい思いをしたり、悔しい思いをしたりすることに勝ることはない。常にうまくいってしまうと、うまくいかなかったことの、つまり実らない恋の妙味は理解できないだろうとも思うのですね。
本気で恋をするということは、自分の気持ちを無下に断られる勇気、相手に嫌われるリスク、自分が傷つくリスクを負うことになる。愛し合って始まった恋も、途中で変わり果てた姿になっていくことだってある。自分が人を傷つけることになる結果もまた受け入れなければならない。
でも、真剣な恋には、そのリスクに値するだけの、情熱を賭けるだけの何かがある。
そんな気がしております。
もちろん当初は受けた傷の大きさに、こんな悠長なことは言ってられませんけれどね。えぇ、私ももう心が失血死するのではないかと、あのトラックが轢いてくれたらもうそれで良いとさえ思った瞬間だってありますし(今考えると、あの時轢かれなくて良かったですー!)。ですので、これは少し長く生きて、時間の癒しをもらえた者が言えることではあります。
ヤダヤダ、なんか年寄りくさい物言いになってしまいましたわ。アハハ。
東京の夜は素敵にキラキラと更けていきます。
今回はまだ泣いてないな。
