どうした?
実は最近、肩の筋(医学用語:回旋筋腱板、rotator cuff)を裂傷しまして。
肩って、上下右左とぐるぐる回らなければならない筋肉で、それをカバーしてる肩をぐるっと囲んでいるのが、この回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)てやつらしく、それが切れてしまいました。
というのは医者に行って超音波で見てもらってわかったのですが、要は肩が痛みだし、急に上下にあげられなくなり、背中に手を回してブラを外せなくなり、それが1−2ヶ月治らないどころか、寝る際に布団の上に手を置くか中に手を入れるかの高さの差ですら痛みが違うくらいになりまして。動かさなければ激痛はないのですが、ほんの少しの動きで痛いので、早朝に目が覚めるようにもなり。こうなってくると生活と仕事に支障が出る。
ちなみに、何かしたわけではなく、ある日なんとなく肩が痛いのに気づきました。右肩なので、考えうるのは、ここ数年間、夫に代わりまして、35本のペットボトルに入った水のパッケージを右肩にかつぎ、左腕に買い物袋を2−3持って、駐車場から家まで移動してたことでしょうかね… 約17キロの水を担いでた模様。だって仕方ないじゃん。私しかできないんだから。
再生治療てなんぞ?
で、普通の流れなら、主治医にレファーラルを出してもらってPhysical therapistでマッサージとか筋トレとか(+場合によってはステロイド注射)なのですが、この流れで直らないことも多いため、さっさとすっ飛ばして、再生治療をお願いしました(ちなみに、私は最初からお医者さんに「PRPで」と言ったので即超音波になりましたが、私がそう言わなければ、まずはマッサージと運動を数ヶ月して、それでも治らなければPRPを勧める予定だったそうです)。
私も医学の知識なんて普通の人並みにしかないので、説明できるかわかりませんが、要は自分の体の持つ治癒力を活用した治療方法です。まさに細胞を自分で再生させるので、ちょっと時間はかかりますが、この方が私としては納得のいく治療方法でした。医学的な詳しい説明は、順天堂大学の説明をどうぞ↓。
再生治療(regenerative therapy)にもいくつか種類があり、まず最初にやるのがPRP(Platelet-Rich Plasma)で、ちなみにその次の段階が、PRGF(Plasma rich in growth factors)などになるようです。
具体的に何するのん?
何をするのかというと、要は、自分の血を治療に必要な分だけ採血し、それを遠心分離機に入れてPRP(自己血小板血漿)だけを分離して取り出す。問題の箇所を麻酔し(しない場合もある)、PRPを注射器で打ち込む、というものです。全部で1時間ちょっとくらいか。
なんかスカみたいな(これって大阪弁?)話で、そんなんで治るんかいな〜!!って言いたいですが、少なくとも私は、何年も診断すらしてもらえず、最終的に難病と言われた人がこれで治っているのを自分の目で見ていますので迷いはなく、マッサージなどをゆっくりやってる時間のない私は、治療効果が確実にあるものをさっさと選ぶことにしました(あんまり、patientなpatientではありませんね!😂)。
ちなみに、血小板というのは血の中の成分で、怪我をした時の体の中の救急隊員みたいなやつです。漫画・アニメの『はたらく細胞』の血小板の回を見たら良いかも?
つまり、
自分の血の中から、血小板ちゃんだけを一気に集めて、治癒が必要なところに直接爆注する、ということです!!
なんか単純…
なのに!これは最先端医療であるため、まだまだアメリカで医療保険を適用してくれる保険はごくわずか(むしろ以前は保険が一切適用されなかったので多少とも適用され始めて嬉しいくらい)。そんなわけで、私の場合は100%自己負担でした。今回、抜いた血は8ccとかで、お代は1200ドルでした。高っっっっっっっっっっ!!💰💰💰(ちなみに、順天堂の場合も同じく保険が効かないのに5万円程度… 日本は医療天国ですね。)
私のはちょっとした裂傷なので、1回で良さそうですが、通常は3回程度やるようで、2回目以降に急激な治療効果が出てくる模様。
(それと… この治療、顔に使って顔の細胞を再生して若返りとかできるんじゃない?て思ったあなた。はい、実は今回、多めに採血してれば、追加で支払いが必要ですが、顔にも打ち込んで、肌の張りを取り戻すこともできました。今回はやりませんでしたが、いずれやってみたいと思ってます!😎✨)
で、やってどうよ?
人生で初めて、医者の前で「うううううううう〜!!はううーーーーーー!!ヒイイいいーーー!!」と唸って呻き声をあげてしまいました。私の部屋から分娩室かよって感じの叫び声が聞こえてきてたと思います。6本くらい肩に注射を打ちましたが、激烈に痛かったです。麻酔してたのに!!!(私の医者がヤブ医者説はありますが…)でも麻酔の針も、5センチくらいのぶっといやつだったな…(それも既に痛かった)。骨にスクリュードライバーをねじ込んだらこんな感じかな。
時代劇で矢が肩に数本ぶっ刺さったシーンがあった気がしますが、あれはもう激烈に痛すぎて「うぎゃあぁあああああああ!!!」ていうレベルのはずです。肩に刺さったまま戦い続けるとか狂気の沙汰。
とにかく、骨をノコギリで切られるような痛み、と思うほどの深いところの激痛でした(ずっと続くわけではなく、針が一番深いところに到達していく時にこの痛みを感じたのだと思います)。本気で歯を食いしばって黙りましたが、全部終わった時には、肩で息をしてました。
結果は?
当日はやることはあったんですがそんな気力はなく寝て終わりました。
「自分で運転して帰れないから、誰かに付き添ってもらえ」と言われてたのですが、いやいや運転くらいなんとかなるやろ…と思ってたものの、痛みとショックで、Uber以外の選択肢はありませんでした。
2日目:腕がまだ重くてあげられない。
4日目:なんとかブラはつけられる感じ。
1週間後:ほぼ普通。たまに痛くなったりする。
2週間後:肩はグルングルン回せる感じ。→イマココ
3週間後:ここまでは運動は不可。ここでお医者さんに行って体の動かし方を教えてもらうらしい。
というわけで、数週間後にまたその後のアップデートを書きたいと思います!乞うご期待。
<続編はこちら↓>