交通事故に遭ったのは10年強前。
私は助手席だったのだけど、車が横転して頭を強く打ってしまいました。
その後の後遺症はなかなか厳しいものがあり、文章を1行読むので精一杯になり、激しい頭痛を止めるために飲む処方薬が強すぎて、飲むと向こう8時間は寝なくちゃいけなかったり。何より記憶ができなくなって、毎日見るルームメイトの名前も出てこなかった時は焦った。
そこからこの状況を自力で治すのに1−2年はかかったかな。
それがですよ…
先日、丘でツルッと滑って尻餅をどんっとついた結果、交通事故時の頭痛が戻ってきてしまいました。頭は打ってないのに、尻餅の振動で脳が頭蓋骨の中で揺れたのかな?とにかく、尻餅で痛かったのは、お尻よりも頭ということに。なぜ交通事故の後遺症とわかるかというと、事故時に打った左側だけが痛く、普通の頭痛とは違う痛みだから。
1日寝たものの、まだ治りません。
普通の頭痛と違って、文字通り機能できない激しい痛みで、薬も効かないし、寝ても治らない。治るまで、全機能を停止してやり過ごすしかない。なのに今日は仕事の締め切りで、もう無理やり起きて休み休みやり切りましたが、この分じゃ明日も寝ないと治らないかもしれない。
そうかー。
10年以上経っても、まだ後遺症って出てくるのか・・・
しかも、もう転ぶことすらできなくなっちゃったか・・・
転ぶのが怖くてアイススケートはやらなくなりましたが、これじゃ、スキーも(めちゃくちゃ得意ですが)覚悟の上で、ドッジボールも頭に当たったら多分もっとまずいし、ボクシングはできないんだな・・・本来なら、将来ゆっくりやろうと思ってた乗馬もダメなんだろうな…(いやむしろ乗馬中の振動は既にダメかもしれない)。
今まで体を動かすのが好きで大暴れしてきましたが、
体を揺らしたりぶつけるような可能性のあるスポーツはできなくなったのかもしれない、
と思うと・・・考えないようにしておこう、と思うくらいに暗く重く辛い世界に引き込まれそうです。体を動かすことが私の自然な生き方なので、絶望的ですらある。
チクショー。
ネガティブに考えようと思えば、最近(ここ数年)、踏んだり蹴ったりじゃないか。
どんだけ?!
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でも、まぁ、ないなら仕方ないさ。
私に与えられていないもの、失ったものはあっても、まだまだ「私が手にしている幸福」は探せば、よく考えたら、いっぱいある。他の人にはないもので、私に与えられたものだってあるのだ。まずもって、命がある。特に余命何日と言われたこともなければ、とりあえず5体満足だし、歌いたければ歌える声を持ち、泳ぎたければ泳げる体がある。考えうる最高の夫がそばにいてくれる。なんだかんだ不器用な私に合わせてくれる猫さんだっている。わたしのわたしらしさを受け止めて信頼してくれる友達もいる。
だから、ないならないで、あるものを喜び、楽しみ、そして最大限に活かす。
何かを失った時、何かを得られない現実を突きつけられた時には、私はいつもそうしてきたのだから、これからもこのアプローチでやっていこう。
失うことで得られるものもある、っていうしね。
大丈夫だよ。
さ、頑張れ、わたし。
いける、いける!
もしも今、辛い思いをしている人がいるなら…
一緒に頑張りましょ。
きっと、大丈夫。
きっと、笑顔で「大変だったよね、あの時!」って言える日は来るから。