素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

在米23年目、一時帰国に思うこと

お久しぶりでございます。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 

1年半ぶりに日本に2週間ほど一時帰国していました。

これまで20数年、毎年帰国するたびに、違う気持ちと感想を持ちました。母国に戻ったことに安心したり、やっぱりアメリカに住むことにして良かったと思ったり。日本に違和感を感じて苛立ちながらアメリカに戻った年もありましたし、いやいや日本は良いなぁと思った年もありました。

 

今回は、最初の1週間は、「なぜアメリカに住むことにしたんだろう・・・」と思ってしまうくらい、日本で住むという選択の方が正解だったのではないかと思ってしまいました。私は身長が低いのですが、その私にとってもすべてが届きやすい高さにあって、動き回るのが楽。台所で野菜を切るのも楽。すべてが低いところにある。自分が住むにはちょうど良い環境だし、ご飯は美味しいし、友達がいてとにかく楽しいし。可愛いものがいくらでもあって、宝箱みたい。

 

そして何より、年老いていく親の面倒を見ることができる。家の隅に溜まった、もうあまり目に入っていないであろう埃を掃除してあげられるし、パスワードを忘れてしまって変更するのだって私がやればすぐできるし。

 

老後、親の面倒を見るために、近いところに住む。

そういう選択肢について以前はあまり深く考えたことがなかったのですが、今回は、1年半の間に予想以上に年老いて変わっていく父と母を見て、あまりに現実が重く、途中で号泣したくらい考えてしまいました。

 

日本で友達と飲み歩くのは本当に楽しい。

 

でも、もうアメリカ人と結婚してしまっているしなぁ・・・

 

そうこうしつつも、2週間いると、「なぜアメリカに行きたいと思ったのか」を思い出すようなこともたくさんありまして。私は小柄な割に狭い空間が好きではなく、重箱の隅をつつくような感覚で細かいことを気にしながら、周りはどうなのかを気にしながら生きていくという生き方が苦手で、大きな目標を持って、自由にのびのびと生きられる環境が必要でした。いつでも大声で歌える自由、やりたいことを何歳からでもできる自由、周りと歩調を合わせなくても誰も気にしないような空気。私の魂が一番伸びやかでいられる環境。アメリカにはそれがあると感じます(徹底した資本主義に辟易する日がありつつも)。

 

途中、心が引き裂かれるような、アメリカと日本の両方に体を1つずつ置いて生きていきたいような、そんな気持ちにもなりました。でも、最終的には、これが私の選んだ生きる道なのだと受け入れることにしました。私はやりたいように生きているし、家族も私が幸せであることが一番だと言ってくれる。その生き方には、辛い側面もありますが、どちらかの国を選んでも私にとっては心残りで辛いのだから、両方の国を往復して生きていく辛さは受け入れよう。100%満足する正解はないのかもしれないし、正解に見えたものが、そうでないように見えることも、不正解だと思ったものが正解に見えることもあるのかもしれない。

 

まぁ、そんな結論に2週間で達しつつ、実家の掃除や、ダラダラとテレビを見て一緒に時間を過ごしたり、一緒にお風呂屋さんに行ってパックしたり、足が悪くなった父とゆっくり農園を散歩したり、父母が普段困っている問題を解決したり、エアコンを掃除したり。できることは全部やったので、多少は気持ちを落ち着けてアメリカに戻れる気がします。やっぱり、私を誰よりも理解している、最も尊敬する人である夫の腕の中が、私の戻るべき場所なんですね。猫さんも待ってる。翼を大きく広げて、また飛び立っていこう。来年また日本に戻るまで、精一杯生きたいと思います。

 

明日はまた羽田です。

おやすみなさい。

 

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