素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

アメリカ人て誰のこと

アメリカって、アメリカ人、という単一民族が住んでいるわけではない。意外とこれ、日本にいると、肌感覚ではなかなかわからないことかもしれません。

 

ぱっと見では見分けがつきにくいけど、アメリカに住む「外国人」もたくさんいて、外国人の内訳も、DCみたいな国際都市だと、駐在できてる、どちらかというと非アメリカ人で出身国の色が濃く出ている外国人もいれば、労働ビザを持っていてここで仕事をしてある程度アメリカへの理解が深まってきた人、もはや永住権を持っていて腰を据えて住んでいる人など、色々。在米歴や米国での生活次第で、それぞれ英語のレベルやどれだけアメリカナイズされているかが全然違う。トランプ派の生息地域は違いますが、両海岸の国際都市では、こういう外国人がいわゆるアメリカ人と同じくらいいるので、実際には生活していて誰が「外国人」で誰が「アメリカ人」なのかぱっと見ではわからない。

 

加えて、アメリカ人と言っても、永住権じゃなんなので米国籍とっちゃった移民一世(という名のもともとは外国人)もいれば、移民一世の子供の2世(つまり親はやっぱり元外国人か外国人なので、場合によっては英語に外国訛りがある人もいる)、そしてだいぶ先祖の味付けが薄くなった移民3世(これはかなりいわゆる「アメリカ人」)、など、色々。太字にした移民ステータスで分けただけでも6種類はいる。私もちょっとした拍子に米国籍とったらアメリカ人だし、私の子供は確実にアメリカ人。

 

これに加えて、当然異なる人種がいて、それぞれの先祖・出身国ごとの文化的背景がある。

うちなんか、子供が生まれたら、確実に最低でも日本(東京+大阪)🇯🇵+インド🇮🇳+フィリピン🇵🇭+アメリカ🇺🇸という4つの文化的背景を持つ、生まれた瞬間からややこしい「アメリカ人」になるわけです。見かけはアジア人、だろうなぁ。

 

つまりですね、日本なら3−5色くらいの色鉛筆で日本人像を描けるところ、この国では120色の色鉛筆がないと、アメリカで生きている人々の特徴を描写できない、という感じなわけです。

 

とにかく、色んな人がいる。だから「アメリカ人て〜」という言い方は、ものっすごく雑で正確じゃないわけです。世界中の女性を前に「女って」と言うのと同じ。大抵は、「私が出会った(見聞きした)ごく限られた一部の」アメリカ人は、というのが、より正確な表現なわけです。

 

 

最近はだいぶ少なくなったけど、仕事で「アメリカの典型的な事例を調べてください」というのが一番困る。なぜなら典型例だけでも10例くらいあったり、州によって「典型」が違ったりするから。こんな人もよくいるし、あんな人もよくいる、というのが回答。しかもさらに依頼主を困らせることは、典型例が、右から左まで、例えば体型なら、肥満から週5でジムに行く人までいるので、平均値を提示する意味がない。むしろこの色々いる感こそがアメリカかもしれない。

 

まぁ、こんな世界なので「普通はさぁ」とか「それって常識じゃん」というコメントがまったく意味をなさないのです。アメリカという国家における常識、というのは、あまり多くは存在しない。普通が何か、ということについて考えるよりも、「私はどうしたいのか」を考え、常識を共有しない人でもわかるように伝える、ということの方がよっぽど大事になってくる。「それくらい、わかってよ」とか「わかるでしょ〜?」という楽なルートで相手にわかってもらえる、という世界ではない。わかってもらうだけでも、大変なのが、アメリカです。

 

ま、だから、アメリカではパフォーマンスやディベートが大事なわけですね。

感情で訴えるよりも、より普遍的なロジックで話す。なぜなら、感情に訴えるのは、その状況を判断する文化的な背景が一致していて初めて成り立つから。でも論理や事実ベースの話は、基本的には一貫性がある(基本的には、と書いたのは、現状ではこれをトランプが覆してしまってアメリカは大混乱しているからなのですが、その話はまたそのうち)。

 

って、あれ?本当は、ハイチ人とのやりとりについて書こうと思ってたのに、その前座だけでこんなに長くなってしまったので、今日はここまで。

 

これから、バイデン・カマラの外交政策について調べます。

 

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