結婚した理由が「タイミング」とはどういうことか
以前、なっかなか結婚したいと思う相手が見つからなかった時に、「どうして今のご主人と結婚したんですか」と色んな人に聞いたことがある。色々回答はあったと思うのだけど、はっきり覚えている、よくある回答に
「タイミングかなぁ…」
というのがあって、これが長らくピンと来なかった。
今のご夫君と結婚したのは、タイミングが合ったから?
何ソレ。そのタイミングっていうのは、どこにあってどんな色をしていて、どうやったら見つけられるものなのか?いやむしろ、タイミングさえあっていれば、別の人でも良かったのか?その程度の人との結婚だったということ??つまり「相手が誰か」ではなく、「タイミング」が結婚できるか否かの鍵だってこと???
今から考えてみると、この「タイミング」回答が何を意味していたのか、というのは、その人それぞれの具体的で詳細な答えがあって、それを一言で言うと「タイミング」だったのだろう。
でも一言じゃわからん!ということで、私なりに解釈した「ザ・タイミング」について。
もしも、もっと前に夫に出会えていたら
私の場合、最愛のオレ様夫くんに出会うまで、37年も時間がかかり、最初の彼の21歳(→確か)から16年も彷徨っていたことになる。長かったぜ。いやちょっと待て。最初の彼の前にいくつも、実らない不発弾的な恋愛未満のような恋愛や玉砕もしてきたから、好きな男の人がいる歴で言ったら、幼稚園以来、30年強は恋の道を放浪してきたわけだ。そうこうしている間に、まさかの不妊治療にお世話になるような生物学的年齢に達してしまったと。😭😭😭
もっと前に彼に出会えていたら。
もっと前に別の人とでも結婚していたら、不妊治療とか養子とか、そんなことを考えなくても良かったかもしれない。そしてもっと若い時に彼に出会えていたら、白髪やらシミやらのない、ハリのある若い肌の私をもっと見てもらえたのに。
・・・そう思わないこともないのだけど。
全ての失敗が必要だった
でも、この「もし」は、結局はハッピーエンドにはならなかったと、今なら言える。
なぜなら、いくつもの玉砕や誰かのハートを粉砕してきた過程が、
私自身が人として成長し、
男性というものを理解し、
人を愛するということ、
NOということ、
自分に正直になること、
誰かと一緒にやっていくということ、
・・・について学ぶレッスンだったから。
この過程を通して、人とのコミュニケーションの仕方を学び、挫折とそこから立ち上がる方法を学び、自分自身がどんな人間なのかを学ぶことができたわけで、それを身に着ける前の自分と今の夫が出会っても、多分、お互いに惹かれ合うことはなかっただろうし、恋しても実ることはなかっただろう。あのゴチャゴチャした時代を乗り越えた今の自分の方が、前の自分よりも、ずっと成長したことは私自身が知っている。
そして夫くんにしても、同じことだそうだ。10年前の彼は未熟で、自分が何を欲しいのかわかってなかったそう。まぁ、若い人あるあるですね。
つまり、以前の二人ではなく、今というタイミングで出会った自分と夫くんだから、ウマがあったのだと思う。「今というタイミング」とは具体的に、「自分がどういう人間で、どういう相手を望んでいるか」がお互いに明瞭・明確で、そういうことについてお互いコミュニケーションできるようになっている、という人生における段階、と言えるかもしれない。
このポイントまで成長するのに、30年かかる人もいれば、10年でいける人もいるのだろう。フライングしてそのまま結婚する人もいるかもしれない(そして結婚生活の中で学ぶ人もいれば、離婚して別の道を選ぶ人もいるのだろう)。だけど、少なくとも失敗して学ぶ私の場合、この涙あり笑いありの30年は必要な道のりだったのだ。これを20年に省略しても、今の夫とはうまくいかなかっただろう。全ての恋愛と失敗から何かしら教えてもらい、今もその経験が役に立っている。
もしも、あなたが今まだ模索中なら、きっとその過程は、あなたが望む未来に続いている。その涙も、その心の傷も、それがあるからこそ相手を理解できる日が、それがあるからこそ自分を守れる日が、絶対に来る。
あ!でも、何もしてないなら、それは失敗してるよりもマズいかもしれない。失敗すれば、肥やしにできるけど、何もしてなかったら、成長できない。「神様、宝くじを当ててください!」と祈ったら、神様が「当ててやるから、まず宝くじを買え」と言った、というジョークがあるけど、まさにその通りで、宝くじはまずは買わなければ、ハズレもしないが当たりもしないのと同じ(私は宝くじをめっちゃ買ったクチ笑!)。
求めよ、さらば与えられん。
すべての人に必要なものが与えられますように。