週末のことなど
夫氏は今週末は、LAに出張。
出張は珍しいので、なんだか新鮮。もう初めて子供を飛行機に乗せる勢いで、心配しながら見送ってきた。
夫氏と正式に付き合ってまる5年。
以来、私たちは会話しなかった日はそのうち多分10日以下。
なぜなら、夫氏が必ず1日の終わりには電話してくるから。同じ市内に住んでいようと、隣の隣の建物だろうと、日本、メキシコ、ロサンゼルス、世界のどこにいようと。彼は絶対に電話してきて、1日がどうだったかを二人でおしゃべりする。基本的にはビデオ通話で。話さなかった日は、喧嘩した時と、移動中とか寝落ちしたとかで不可能だった時のみ。
これがまた、私は一度もそうしてくれと頼んだことはない。
そして私からはほとんど電話しない。彼が電話してくる。
最初は、私が交通事故のせいで、3日以上前のことは結構忘れるし、1週間前のことなどその時の感覚すらもはや覚えておらんと言ったから、オレ様を忘れさせない大作戦だったのかもしれない。とにかく、毎日話すことがある。
お金でも名誉でもなく、そういうことが、私が欲しかった幸せである。
夫のいない週末、大昔の友人から久しぶりに連絡があり、「自分が手にしてたチャンスを逃したことを後悔している」とチャットで告白されてしまった。いや考えてみると、昔から何度か告白されてたのかもしれないが、鈍ちんの私にはそれが本気だとは気づかなかったのである。すまん…知らなかった。
でも多分、私たちはそれで良かったのだと思う。手に入れようと思えば手に入れられたかもしれないものを逃したと思うと、手に入らなかったものの方が良いものだったのではないかと考えてしまう。けれど、多分、この彼と私は、うまく回るカギ穴と鍵のセットではない。その証拠に、何にも発展しなかったのだから。彼が私という人間の特性を理解し得なかったから、発展しなかったのである。
逆に今の夫氏は、押すべきボタンをなぜか最初から知っていて、上手に押してきたから、発展したのだ。だから、私とその友人は、違う星のもとで生まれた違う星人であって、一緒にやっていくことはできないだろうなと思う。うまく相手に説明できた気はしないけれど。古い友達になりたかったんだけどな。やっぱりそういうのは無理なのかな… 少し寂しい。
昨日は、こじれていた女友達との結び目をほどき、その過程で大いに飲んだので(彼女は大酒飲みなのである)、今日は完全に二日酔いから回復するだけで半日が終わった。開いた赤ワインの大瓶を見たら1.5Lじゃないか。一人1本開けてしまったか…
何も予定がなかったのに、ずいぶん盛り沢山な週末になってしまい、体から悲鳴が聞こえる。
今晩は、夫が英語で読み、私が日本語で読んでいる、西尾維新の本を夫より先に読み終わっちゃおうと思います。
みなさま、良い1週間を。