新婚生活って、どんなものなんだろう。
結婚したのが40歳だから、まぁ、相当待って待って、やっと辿り着いた新婚生活ではある。
でも結局、コロナで結婚式もできず(何度でも言う!恨み骨髄!)、ハネムーンなんか向こう2年くらい行けないだろうし、いきなり24時間ぶっ通しで夫と同棲生活になるしで、多分「普通」の新婚生活じゃない。まぁ、普通って何だ、という指摘はあるが。
役割分担
私たちは、洗濯や買い出しは常に一緒にやる。私は車の運転ができなかったし、彼は重いものを持てないし、という実際的な問題もあるけど、駐車場に行くまでも手をつないで歩いている。子供ができたら、分担して別々にやるのかなぁ…
役割分担を決めていないので、お腹が空いた方がお腹が空いた時にご飯を作る。このテキトーさが好きだ。相手の分まで作るかどうかは、状況次第。勝手に食べたいものを作って食べる時もある。掃除と整理整頓は私の仕事。彼にはその才能が欠如しているので、もはや無理してやらなくて良い。今は。
彼は、音響、テレビなど家の中の環境整備担当。オタクな分、安くて高品質なものを調べ上げて買ってくれる。私はそういう面倒なことは嫌いなので、全部お願いするけど、その方が、絶対うまくいく自信がある。今、うちはスタジオか?ってくらい素晴らしい音響システムを作ってくれた彼のおかげで、安い家でも超リッチなお家くらい、楽しめている。
ムカデとかカッターナイフとか
でも、一番面白いと感じるのは、相手の変なところを発見するとき。もうすぐ付き合って5年目が始まるのに、いまだに色々ある。
彼は、あらゆるものの中で、ムカデを最も敵視している。ムカデが壁を這っているのを見つけようものなら、クマが家の中に入ってきたのかと思うくらいの臨戦態勢になる。猫だったら、全身の毛が逆立っている状態。
「ベイビー!サンダルを持ってくるんだっっっ!」
私がキッチン用のサンダルを履いているときは、「早くそれで潰すんだ!」と怒鳴り声で色々命令してくる。でもムカデって蚊と違って結構体積がある。サンダルで踏み潰したら、ぐちゃっと死骸がついて気持ち悪いから、そんなことはできない。で、モタモタしていると、ものすごい焦りようで、「えいっ」と言わんばかりに、持っていた殺虫剤の缶で半殺しに。ぎゃあぎゃあうるさい割には何もできない彼を横目に、冷静にティッシュで片付けるのは私。
…ていうか、たかがムカデじゃん。
彼に言わせると、噛まれると痛いらしい。ムカデに噛まれるようなことってそんなにあるのか。
そして今日は、「カッターナイフを買って」とお願いしてみた。アマゾンから毎日色々箱が届くけど、それをハサミの刃を立てて開けるのが面倒くさい。すると、
「いいけど… でもカッターナイフの刃は鋭利だよ。お袋が手を切ったし」
ですと。
当たり前じゃん。鋭利じゃなければ使えない。だいたい、それを言うなら、うちにある魚をさばくナイフはに三日月のように細身で鋭利だし、毎日使う包丁だって指くらい、注意してなければ切るだろう。いや、そもそも銃の保持について喧々諤々の議論をするような人が、「カッターナイフは鋭利なので危ない」ですと?
何を言ってるのか、意味がわからないよ、君。
…でも、こういう毎日の小さい発見が、新婚生活らしいのかな。