ひょんなことから、まさかの愛が不時着した件は、以前書いた。
私は普段から、ドラマや映画をぼーっと見ないのだ。ただでさえ、仕事はスクリーンの前に座りっぱなしなのに、さらに画面の前でまたも座ってぼーっとするなんて、人生の時間の無駄でしかない!
と、思ってたわけですが、なんせコロナ。どうあがいても何もやりたいことができず、1月から、いや去年の12月からの準備にも関わらず、現在9月、まだ私の苗字変更プロセスは終わってない。社会保障庁は電話してもラチがあかない。もう憤懣やるかたなし。
ま、そういうわけで、まさかまさかの韓流にどっぷりハマる日々が続いている。
そもそも、韓国そのものに対してはどちらかというとニュートラルなイメージしかなかった。放っておけばネガティブなイメージなのだが、韓国人の友達がいて、その子たちのおかげで、なんとかニュートラルではあったけど、カッコいいとか、すごいとか、素敵とか、そういったイメージからは程遠かったのだ。安全保障を勉強したので、地政学的な視点しかなかったし。もっと正直に言ってしまうと、多分、心のどこかで少し途上国目線で日本より下に見ていた部分があるのではないかとすら思う。韓国語の響きも、告白すると、あんまり美しいと思ってなかった。ごめんなさい。既にダーリン君が韓国語を以前勉強していて、韓流のポップカルチャーを日本のそれよりも知っているので、単なる嫉妬も混じってたのは否めない。
でも、それは単なる根拠のない毛嫌いだったかもしれない、と正直、今は思っている。
ネットフリックスのドラマは正直、日本のよりずっと面白い。
韓流ドラマは突拍子もない展開との日本からの批判もあるけど、私の人生は十分ドラマなので、突拍子もないぐらい突き抜けていない話など、わざわざテレビで時間を潰して見る気になれない。むしろ読めない展開で驚かせてくれるから、面白くて見ているのだ。
俳優は素敵だし、筋肉あるし(→男たるもの筋肉あるべし派です)、女優は綺麗だし。別に整形だろうが、まぁそんなこと、どうでも良い。そして、愛の不時着の主題歌を500回くらい聞いている間に、韓国語の響きについて気にならなくなり、むしろハングルを勉強しだして読めるようになりつつある。そして、勝手にYouTubeが流し出したポップソングも結構イケているのだ。いやいや、なんか今まで閉じてた戸が開いて、新しい世界がそこにあったのを今発見した気分。✨✨✨✨
例の愛の不時着の主役、ヒュンビンは歌まで歌える。この曲のタイトルは「その男」で、女性側が歌う「その女」もある。ドラマ『シークレット・ガーデン』の主題歌である。
Hyun Bin - That Man Lyrics (Eng + Korea Sub) | Secret Garden OST
で、それを人気歌手と思われるAileeと人気グループか何かの男性が歌うとこうなる。最後まで聞かれたし。
Ailee - That Woman | 에일리 - 그 여자 [Immortal Songs 2]
感情たっぷりに歌い上げる二人はとっても素敵。
私は日本に育ったけども、感情を思いっきり感じて表現するのは好きなので、こういうのはグッとくる。
韓国は、その感情表現豊かなところからか、アジアのラテンとも言われている。わかる気がする。韓国語も、語気の強い言葉がいっぱいあるし、ドラマを見ていると、「クッソムカつく」みたいな表現の時の韓国語の語気は、日本語よりもずっと激しい。喧嘩すると、平気で顔にコーヒーや水をぶっかけたりするシーンもある。男女共にキレるともにすごい勢いでまくし立てるパターンが多い。きっと、感情を感じること、それを表現することを、大事にする人たちなのかな、と感じる。
ネガティブ目線で見ていると、「だから好きじゃない」となるような特徴も、好感を持っていると「うんうん、そういう人たちなんだな」と理解しようとするから、不思議。
結局、私の「なんとなく好きじゃない」は、子供の頃から聞いてきた、少しずつ積み上げられてきた、ちょっとした否定的な話・周りの誰かの言葉が影響しているだけだ。やれ「ザイニチ」がどうのとか。自分が直接見聞きしたわけでもなく、直接何か害を被ったわけではないのに。いや、実際には、歴史問題関係では、個人的な思い出があるといえばあるのだけど、どちらにしても、直接的な被害を被ったわけではない。
むしろ、冬ソナの時に「は?韓流ブーム?」と毛嫌いせずに、見るだけ見てたら、単純な私のことなので、今頃は韓国通訳者として、マッチョでイケメンな韓国人(ヒュンビンとか笑)と結婚していたという未来もあったかな、と思うのだ。
まぁ、何が言いたいかというと、人の受け売りは聞き流して、自分の目で見て感じて、自分で判断すること、毛嫌いしないこと、は人生をもっと豊かにするかもしれない、ということだ。
もうこれとか、鳥肌もの!!
聞いている韓国人聴衆の目を見張って聴き惚れているところも好感。
에일리 - I will always love you [불후의 명곡2].20140412
消えた2020年、と言いたいところだが、韓流の扉は開き、新しい世界を知れたのは、ひとえにこのコロナ野郎のおかげ。もっとオープンマインドで行こう!と決めた。