素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

DC近郊のスーパー事情

うちはDCの州境から車で10分なので、正確にはDCではないのだが、DCとメリーランド州(MD)とバージニア州(VA)はDMVエリアと呼ばれ、この近郊では一括りで考えられている。基本的に、議員スタッフやインターンなどの若い衆と一人で来た駐在がDC内に住み、家族がいる人はMDかVAに住んで、毎朝DCに通勤している(今はコロナだから誰も通勤はしてないが)。DC以外の2州の方が土地が広く、従って家も広く、所得税も低い。

 

さて、うちから車で15分前後で行けるスーパーは、なんとメジャーどころの5つが揃っている。

  • ホールフーズ(Whole Foods)
  • トレイダージョーズ(Trader Joe's)
  • セイフウェイ(Safeway)
  • ジャイアント(Giant)
  • リドル(Lidl)

 

ホールフーズ

価格は圧倒的に高めで、事実上のお金持ち御用達。逆にいうと、あまり貧困地域で見かけることはない。でもアマゾンが買収してから、全体的に価格は下がったし、アマゾンプライムによる割引はあるので、利用価値は増えた(昔はセールはしても、クーポンは一切なかった!)。最近ではモノによっては、他のスーパーと値段は同じ。以前はDCのホールフーズでは圧倒的に白人層が多かったが(ただし国際的な都市なので、国際機関に勤めていると思われる、アフリカのエリート層の人たちは見かける)、最近ではだいぶ顧客層が多様化したように見える。

 

とにかく品揃えが素敵。珍しい各国の食料品を取り入れるのは早いし、生鮮食品は特に新鮮そうに見える。何より店内の製品の並べ方が、なんていうか、日本のデパートみたいにキレイ。日本でいうところの、成城石井のようなスーパーである。うちで人をお招きしてパーティする時の食材や、初めて作る外国の料理の食材はここで買うことが多い。トレジョ(↓)と同じく、有機野菜やフェアトレードなどの「意識高い系」な製品が多いが、とにかく全般に高いイメージ。

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緑のロゴのホールフーズ。<https://www.foodnavigator-usa.com/Article/2019/12/05/Whole-Foods-Market-talks-sustainability-I-think-consumers-are-interested-more-than-ever-about-where-their-food-comes-from>より。

 

トレイダージョーズ

トレジョと呼ばれるこのスーパーは、まさに「意識高い系」向け。売っている製品は結構お安いのだけども、ブランド物を置かないことをポリシーとしており、フェアトレード系や天然素材にこだわったプチブランドも多い(フェアトレードとは、「発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動」である)。お店の中の絵も、結構多様性を意識しているような絵も多い。意識は高いがお金はない、というDCのヤッピーにも人気。

 

特にワインが4ドル台からあるのは素晴らしい。そして何よりも、店員さんの対応が一番ナイスなのはトレジョ。ここで30分以上、コーヒーの選び方について、コーヒーフリークな店員さんにレクチャーしてもらったこともある。若干残念なのが、品揃えという意味では、包括的ではないので、他のスーパーとハシゴしないと揃わないこともある。日本にトレジョ的なお店はあるんだろうか?

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赤いロゴのトレジョ。トレジョのお持ち帰り用のバッグはお土産にもなったりしますね。<https://www.phillymag.com/be-well-philly/2019/10/07/trader-joes-philadelphia/>より。

 

ジャイアントとセイフウェイ

ザ・一般大衆向け。この2つは大差ないとの認識だが、地域によって結構差が出る。お金持ちの地域のセイフウェイは結構品揃えも多く、生鮮食品も結構良いものが置いてある。でも場所にもよるのだけど、なんていうか、基本的に高級感はない。そしてあらゆる人種がいる。ジャンクフードの割合は圧倒的にホールフーズよりも多く、オーガニックフードの割合は少なめ。

 

ただし、国際色豊かな地域だと、意外と最近ではラテンアメリカやアジアの製品も増やしていて、ややヒッピーで多人種が集まるうちの地域では、ポッキーも7−8種類置いてあるし、日本のガーリックラー油まである。ホールフーズならまだしも、その辺のジャイアントでこういう食材を買えるようになるとは!20年前に比べて、なんて生活しやすくなったんだ…と涙が出そうだ。昔はカリフォルニア州ですら、大きな中華系のスーパーに行っても、日本の食品は限られていたのに!(地域による違いはアメリカ独特のような気がするが)スーパーのランクという意味では、日本の都内で言う所の、SEIUとかOXとかのようなイメージか。

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紫のロゴはジャイアント。SEIUみたいなイメージかな?<https://discoverlongbranch.com/businesses/giant-food-store/>より。

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こちら赤字に白のロゴ、セイフウェイ。<https://local.safeway.com/safeway/md/silver-spring/909-thayer-ave.html>より。ジャイアントと同列というイメージ。

 

リドル

これが実は最近うちでフィーバーしているダークホース!もともとはドイツのスーパーで、2017年にやっとアメリカに上陸✨✨!いや〜昔ドイツに住んだことがあるので、何よりも懐かしさでいっぱい。店内にある製品も、欧州製品がチラホラ。

 

そして「suspiciously cheap」と宣伝しているように、かなり安い。モノにもよるけども、例えば野菜や一部のお肉については、ジャイアントとセイフウェイと同じレベルの製品が、より安くで売っている。うちのダーリンは熊のようにベリー類が好きなので、900gで7ドル程度のブルーベリーなどは本当に助かる。また加工食品や冷凍食品が意外と美味しく、ベーカリーはホールフーズ並みで価格はグンと低い。アメリカではよく、三日月型をした単なるパンをクロワッサンと称して売っていることがあるけれど、正真正銘のバターたっぷりの本気のクロワッサンが、4つで1.99ドルなのだ。これは、先日見た、高知のカツオ1匹180円に匹敵する、革命的な値段である(普通のちょっとしたベーカリーではクロワッサンは1つ3ドル台である…)。


Lidl US Grand Opening Private Tour

 なんと、Lidlの米国一号店(アトランタ)の動画があったので、掲載!回し者か😂

 

コスコとサムズクラブ

実は最近、夫くんが突然、サムズクラブの会員になった。ツテがあって安くなったらしい。サムズクラブはコスコと同じ大量買いする人向けのスーパーで、サムズクラブの方がちょっとお高い感じらしい(会員費がちょっとだけコスコより高いからか?)。車で30分もするところにあるのだけど、日本よりも割高なトイレットペーパーやワインなどの消耗品や足が長いものは、こういうところでまとめ買いするのが良さそう。アメリカのスーパーはどの製品も日本のがミニサイズに見えるほど大きいけども、コスコなどはさらに大きいので、大家族には良さそうだ(その分、冷蔵庫も2ついるんじゃないかと思うけど…)。ちなみに英語ではコスコと発音し、コストコのトは入らない。

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青字のロゴのサムズクラブ。まだ1回チャチャっとしか行ってないので、今度じっくりいきたい。大家族の場合は使い勝手が良さそう。<https://www.fiercehealthcare.com/practices/sam-s-club-membership-now-comes-telehealth-perk>より。

 

Hマート

当地域では、言わずと知れた、韓国系スーパーである。基本的にアジア系のものはここでザッとまとめ買いする。大抵のものは見つかるし、毎回行くたびに150ドル近く買うなど、とてもお世話になっている。が、ここのポイントが1000ドル買って10ドル分の無料お買い物券をもらえることになっており…、1%バック、というのが気にはなっている。割引率でいうとかなり低い。先日、20ドル分の無料券をもらい、2000ドルも貢献してしまったのか…と変に感慨深かった😂😂😂😂。

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赤字に白で「H」のHマート。DMV地域では、アジア系食材の御用達スーパー。<https://www.marylandkoreanway.com/h-mart>より。

 

DCとMDの最大の違い

最大の違いは、MDのスーパーではお酒を売ってないところ、に尽きる!

州法により、MDではお酒はリカーショップで買う、ということになっているのだ。だから、いちいちスーパーの後にリカーショップに寄らなければならない。DCのコスコでは割安なワインがたくさん手に入るが、MDのサムズではお酒はないので… うちとしては全然意味ない、MDのサムズ。

 

まぁ、こんなわけで、特にオチのないブログになってしまったが、その日の買い物の内容と懐具合に合わせて、6種類のスーパーを使い分ける、という主婦ぶりを発揮している。やはり基本はリドル、時間がなければ最寄りのジャイアント、特定のものを買いに、トレジョかホールフーズ、という感じ。2−3週間に1回はHマートで散財。フルーツの中ではちょっと高めのベリー類と肉の塊が大好きな夫(肉の入っていない料理は食事とは思っていないフシがある)のおかげで、エンゲル係数が高いので、いかに食費を削りつつも、栄養バランスのとれた食事を確保するかは、コロナで赤字な当家としては非常に重要な戦略となっている。

 

ではみなさま、素敵な週末を!

 

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