幸せな結婚。
大好きな人と結婚して、子供ができて、家族が繁栄してみんなで暮らしていく。
ぼんやりといつからか持っていた、幸せな家庭のイメージ。
最近、これって意外とそんなに簡単に手に入るものではないのではないか、という気がしている。
私の友人にも、少なくとも外から見たら幸せそうなカップルはもちろんいるのだけど、苦労している人の方が多い気がする。
子供もいて離婚した女友達。結婚しなかった女友達多数。結婚してすぐ別居した女友達。若くに子供を産んで結婚・離婚をした後、ずっとシュガーパパを探している女友達。
一回り年下の女の子に振り回されて、もう10回くらい別れたりヨリを戻したりしている男の子。もう2年以上散々な扱いをされて、浮気も数回された上に最近振られたにも関わらず、まだヨリを戻せる可能性を探っている男の子。もう結婚してしまった相手を諦められない男の子…
…枚挙にいとまがない。上記、国籍はバラバラで、日本人もアメリカ人もメキシコ人も入ってるが、全員30−50代の友人たちで、みんなある時点で相手を探してたのを知っている。かくいう私は、散々恋愛道を山越え谷越えした後、なんとか40直前で結婚はしたは良いが、子供を授かるには少し遅きに逸したようで、現在不妊治療中。
いやね、世の中の常識とか流れに逆行しているかもしれないのだけれど、不妊教育に加えて、「自分に相応しい伴侶を見つける」ってそんなに簡単じゃないし、それなりに頭も時間も使うことなのだ、というのをもっと早くに知る機会があっても良かったのかなぁ・・・と思ったりしてるんでございます。
世の中は近年ずっと日本もアメリカも、女性のキャリアアップを後押ししている。それに従って女子として、経済的自立ができるようしっかりと高等教育を受け、さらに凄まじい競争の世界で生き残っていくために、キャリア戦線を戦い抜く。が、そうこうしている間に、気がつけば不妊治療が必要な年齢になっている… 不妊治療の成功率だってよくわかってなかった… そして年齢が上がれば上がるほど、現実問題としてなかなか結婚が難しくなっていく。
いや、そうじゃない人もいる。いや、価値観は色々ある。はい、でも今そういう話をしていません。例外を掘り起こしても、問題はなくならない。自分の中でどうケリをつけるかはそれぞれだけど、and yes、女性のキャリアアップはもちろん大事だけれど、だからといって、じゃぁそもそも結婚するのは簡単なのかと言ったらそうじゃない。何を幸せと感じるかの話をしているのではなく、「誰でも自分にピッタリの人と結婚できて子供を産んで家庭を持てるのかというと、意外とそうでもなさそうだ」ということを言いたいのですわ。
うまくやっていける、大好きな相手を見つけること、そういう相手を見つけるために自分自身も成長すること。それには、この学校に行ってこの資格とって、この会社に入れば良い、というようなわかりやすい道筋がない分、また個々人で性分も違うからやり方も違う分、さらに一人でやれるわけではない分、実は知性を要する難しい道のりだと思うのだ… 生きていくためには同時に仕事もしなければならないし、経済力は確かに大事。
母は反面教師に近いことも多かったけれど、「自分にあった伴侶を見つける」ことについては、私の知っている範囲で彼女の右に出るものはいない。彼女には、自分に必要なもの、自分が得たいものは何かを知っており、そうでないものを判別する力が若くして備わっていたと言える。そういう、結婚相手を見つけることに関して参考になる人が近くにいたのは恵まれていたと思う(専業主婦なので、それとキャリアをどう組み合わせるのか、についてはまったく参考にならず、そこでだいぶ時間を食ったが)。そして結婚前に、「結婚は戦いだ」と母に言ったのは、我が父。まぁモテる方ではない父が、モテる方の母の愛を勝ち取ったのだから、確かに戦いだったのかもしれない(そういえば、夫氏のお父さんもこのパターンではある😂・・・ってか二人ともこのブログ見てないよな?!??😅😂😂😂)。でも実際のところ、動物だって相手を勝ち取るために戦うこともあるんだし、意外とやっぱり戦いなんじゃないかな、という気もする。
うまく伝わってるかわからないけど… 何が幸せか論はさておき、なんだか誰でも得られそうな、キャリアアップよりも簡単なことのような印象を与える、「自分に相応しい結婚相手を見つけて、子供を産んで、家庭を持つ」って、意外とそんなに簡単じゃないんじゃないの、もしそうと知ってたら、キャリア形成の過程でもう少し違ったアプローチもあったのかな、と、特に結論もなく、たらればな気持ちがモヤっておるのであります。
さて。どうやら2年ぶりに風邪ひいたっぽいので、今晩は葛根湯とルルを飲んで、オチも付けずにさっさと寝ます。
良い週末を!