妊活を甘く見るもんじゃありません
妊活。
部活みたいで嫌な響きだが、「まぁでも、要はセックスをもっとしろってことでしょ?悪くないんじゃないの?」なんて思っていた私は浅はかであった。
いやいやいやいや…
セックスも仕事化すると大変である点は以前説明した。
しかしだ、大変なのはそれだけじゃなかったのだ。
つわりの予行演習
私の体はとても敏感で、生理痛の重さも、ちょっとした精神的なストレスに見事に反応する。精神的に安定していると、生理痛はやや軽くなる。留学したての頃にはストレスがピークで、生理痛のせいで救急車で運ばれたこともある。
で、妊活し始めてから、ほぼ毎月のペースで、きっかり排卵日から1週間目から、その後10日間ほどの間、「これがつわりってやつか?」という症状になる。
メリメリと頭痛がし、明け方には吐き気で目覚め、日中は眠くて眠くて仕方がない。
先月など、眠気でほとんど起きれず、もう1日中吐き気でダウンし、毎日高めの微熱が続き、頭痛の酷さもピークに達した。ピリリリリリ…という感じの不思議な腹痛の日もあった。
当然、あまり仕事できずにほぼ寝ることになる。色々やりたいこと、受講しているクラスやその他、どれもがほぼ停滞する。でも要は体調が悪いんだし、「もしかして妊娠してたらどうしよう?」と、落ち着かない。妊娠してたら無理は禁物。当然、この期間はコーヒーもお酒も飲みたくても我慢する。
これだな?これが例のつわりってやつだな?いやー、妊娠て楽しくないなこりゃ。🤮
赤紙の通達
ところがどっこい、なぜか30日目あたりで、ふっとこの症状が消える。
え?
そして、知っているあの感覚、あの腹痛が出血大サービスと共にやってくる。マジですか。
吐き気は辛いが、妊娠じゃなかった、というのはもっと辛い。心底ガッカリする。😢
つわりなら、妊娠しているなら、堂々と休んでいても、人生のコマが進んでいる気がするし、なんだか嬉しい。でも、結局妊娠してなかったら、あの異常に眠い毎日はなんだったのか、10日近く色んな計画が頓挫して、モメンタムを失ったのは何のためだったのか。ただの怠け者の10日間だったってことか?と自己嫌悪になる。
何よりも、もうかれこれ半年以上、ほぼ毎月、月に10日はつわり的な何かのせいで寝込んでいるので、時間の消費と一喜一憂による精神的なダメージが半端ない。その上もう1−2日は生理痛。月の半分近くの日々が、調子悪いってことになる。やってられん。そりゃ一喜一憂しない方がいいに決まってるけど、しちゃうんですよ、これが。株みたいなものです(何でも株に例えるなヨ、って話ですが、要は人間の心理ということですね)。
毎回不発弾で終わり、一度も「陽性」になったことがない、幻の妊娠テスト。いつか2本線が並ぶ日を夢見て、生理痛と腰痛に加えて心痛まで感じるわけです。
こんな時、下ネタで笑わせてくれる、信頼できる友達には本当に感謝してる。笑い飛ばしている間に、なんだかポジティブに考えられるようになってくる。本当にいてくれて良かった。💕🌞
逆上がりは突然に
まぁでも、嘆いたって妊娠するわけじゃない。むしろストレスを貯めてたら余計に妊娠なんて無理。それに、私の体はどうやら妊娠しようと頑張ってるみたいだし。逆上がりが、あとちょっとでできそうでできない時みたいでイライラするけど、あれもある時、ふとした瞬間にクルリと回ってコツを掴めるもの。
これは想像妊娠かもしれないし、化学流産(→正式に医者に妊娠が認められる段階の前に、体が妊娠継続不可能と判断して流してしまうもの、生理と一緒に流れるので、本人は気づいていない場合も多い)かもしれない。どっちにしても、私の身体はいつもと違う。つわりも予行練習ばっかりだけど、この調子じゃ本番が来たら結構キツそうだし、むしろ今は、大好きなダーリンと二人で仲良く毎日過ごせている、この甘い日々を楽しむことにしよう。💕
いつだって、自分にないものに目を向ければ、不幸に感じる。でも自分に与えられたものに目を向ければ、どれだけ恵まれているのかに気づくことができる。
まぁ、そういうわけで、人にもよるだろうけど、妊活ってのは想像以上に結構大変なこともある、という話でした。
夫くん、マルチタスクに挑戦(ブルーエプロン)
うちのダーリンはなんだかんだ料理をする。
私も食べたい時にしか作らないし、作る気分じゃない時は作らないので、勝手に料理してくれる夫、何より「妻だから料理するよね?」という根拠不明の期待がない夫、だととても調子が合う。お互い、自分からはいくらでもやるけど、同じことでも人に言われてやるのが大嫌いなのだ。
そんなわけで、平日でも、ニューヨークストリップなどの直方体のような肉をどかーんと買ってきては、YouTubeで作り方を調べて、一人で数時間かけて仕込んで焼いたりしてくれる。フランス料理系のソースもうまい。私はこんな面倒なものは頼まれてもやらないので、グリル系は夫くん専門。
でも、唯一問題が。
それは彼が「野菜を切る」という作業が嫌いなことと、マルチタスクができない、ということ。肉料理なら肉と米、以上!で、そこにサイドディッシュをつけるなんて、洗濯物干しながら電話するくらい、干したものを手早く畳みながらドラマを見るくらい、彼にとっては難易度が高いのだ。だから結局私が入らねばならない。
ところが、この問題の解決方法が見つかったのである!
ブルーエプロン
去年の12月は本当に友人たちからたくさん贈り物をいただいたのだけど、そのうちの1つに、ブルーエプロン(Blue Apron )の1箱無料ギフト、というのがあった。
ブルーエプロンは、メニューを選んでおくと、決めた曜日にそのメニューの材料が全部入った箱が届く、お料理サブスクリプション。お料理は10−15品くらいある中から前もって選ぶことができ、箱にはカラーで一食1枚のレシピが付いてくる。これ、前から知っていたけど、こんなのは料理が一切できないアメリカ人御用達なのだと思っていた。
ところが、フリーミールから(半分騙されて笑)そのままサブスクリプションを始めてしまうと、毎週2食分の新しい食材が届くのは意外と悪くなかった。設定は値段別に色々あり、うちはとりあえず1週間に1回、水曜日に2食分(各二人分)が届くようにしてみた。これで週48ドル。一人一食12ドルの計算。DCの物価からすると、外食するよりは安いかな。
何が悪くないかというと、
1)お腹が空いている時に、何を作ろうかと冷蔵庫を開けて考えるところから始めなくても良い
2)改めて作る料理の食材を買いに行かなくても、全部箱に入っている
3)食材が余らないので、「余った分で他に何を作るか」まで先回りして考えた上で食料の買い出しをしなくて良いので、頭が疲れない
4)余計な食材が余らないので食料を腐らせないし、冷蔵庫内の腐ったもの掃除をしなくて良い(冷蔵庫もスッキリ)
5)栄養バランスが良い!
6)食材から買い出しに行く場合には面倒そうな、新しい料理の作り方をどんどん学べる
7)食材を買いに行っても全部1つのスーパーに売ってなくて、スーパーをはしごする面倒さがない(地元のスーパーに行ってからスパイス1つのために成城石井に行く、みたいな笑)
8)夫くんに「レシピ見て自分で作って」と頼める!←予想外のポイント💡
夫くん、ブルーエプロンしてみる
先日私の誕生日でもあったのだけど、当時まだコロナ疑惑もあって体調も完璧ではなく(←そういえば陰性でした)、誕生日だし、
「ブルーエプロンのやつ、作って❤️」
とおねだりしたところ、先日初めてサイドディッシュ付きの栄養バランスバッチリのランチを作ってくれました!!おお、いつもならシャケドーン(+白米)なのに、ちゃんとグリルした野菜が2種類もついてる!🥦🍠
「どうだった?」と聞いたところ、
「料理はそんなに難しくないんだけど、野菜と魚を同時に作らなきゃいけないんだよ!大変だった!」
ですと。
兄貴、それな、私が常にやってるやつ笑。なんなら私、2品以上作りながら、同時に洗い物もしてるから😂😂😂😂 多少たまに焦げたり、毎回出来がちょっと違うのは、ひとーつひとつ丁寧〜にやってないからやねん。今わかったん?
まぁ、彼にとっては、「初めて、同時に数品の料理を調理する」という経験だったようで。
これ、多分人にギャンギャン言われてだったら絶対やらないのだろうけど、「レシピ見て作るのを挑戦する」というゲームっぽくすると、攻略したくなる模様。男の狩猟精神をくすぐれば、ギャーギャー言わなくてもやってくれる笑。
まぁそういうわけで、ブルーエプロン、騙された気はしないでもないけど、ダーリンのマルチタスクの訓練にもなるし(フフフ…)、レパートリーは増えるし、コロナで料理と買い出しの繰り返しで飽きてたところなので、しばらくはこのまま利用しようかと思ってる。
魅せるが勝ち!大統領の就任式
バイデンの就任式が無事に終わった。
この1週間、毎晩「今日も何もなくて良かった…(ホッ)」と思って寝るという異常な日々だったけど、メディアに踊らされていただけなのかなんなのか、とにかく何ごとも起きなかった。
腐っても米国の大統領
共和党支持者は基本的に2020年の選挙には不正があったと信じてるし、議会襲撃事件でゴタゴタしたままトランプはホワイトハウスを去り、そしてそもそもトランプ本人とは関係のない共和党側が懸念する問題は山積したまま、バイデン政権が誕生した。
バイデンになったら急に諸々の問題が解決する訳ではないし、むしろバイデンにはあの歳で、勢いづいている急進左派に乗っ取られかねない民主党と、求心力を失って崩壊しかけの共和党と、今のすべての現状にイライラしている極右をまとめ直す、という、とても難しい仕事が待っている。バイデン爺はあまりリーダーシップがあるタイプでもないので心配。当然ながら、11月以降完全に内輪揉めにアメリカが心血注いでいる間、諸外国がぼーっとしてたわけがない。十分色々仕込む時間はあっただろう。9.11はアル・ゴアとブッシュの選挙結果争いから1年もしない間に起こったのは忘れてはいけない。正直、何も良くはなっていない。
だけど、腐っても米国大統領。
就任式は、コロナで人が集まれないわ、議会への暴動があって2週間しか経ってないわ、ギリギリまで前職が政権移行手続きをしないわで、相当めちゃくちゃな環境だったのに、その状況を跳ね返すような、予想以上に素晴らしいものを引き出した。
アメリカ人の大好きな星条旗で芝生を埋め尽くしたのも良かったし、何よりもアーティストたちのパフォーマンスが良かった。さすがハリウッドはガッチリ抑えてる民主党。ていうか、就任式全体の芸術監督はハリウッドなんじゃないの。レディ・ガガのパフォーマンス入りの国歌・スター・スパングルドバナー(星条旗)は、外国人ながら、思わず手を胸に当てたくなるし、ゾワっと来て目に涙が溜まる、何かがある。あれにはやっぱり、何も共通点のないサラダボウルなアメリカ人に「アメリカ」という一体感を引き出す何かがあるのだろう。
WATCH: Lady Gaga sings ‘The Star Spangled Banner’ at Biden inauguration
夜の部なんか、ボンジョビもヨーヨー・マもジャスティン・テインバーレイクも出てるし、ロックもあるし、ブロードウェイのパフォーマーも歌うし、ジョン・レジェンドも出てくるし。もう、ミュージシャン全員出してきた笑。ちゃっかりデスパシートも歌ってヒスパニック層にも訴えてる。
極め付けは首都のワシントンモニュメントをバックに花火をぶち上げまくってのケイティ・ペリーのFireworks(花火)の熱唱。もう、就任式という名の完全なるショーになってるんですね、これ。そりゃ、盛り上がるわけですよ。うちからもバンバンドコドコ上がる花火の音が聞こえました。独立記念日でも、ここまで大量に一気に打ち上げないんじゃないかってくらい。そして最後の締めはトム・ハンクスで、なんかもう、NHKのドキュメンタリーの最後みたいな語り口調。
夜の部は1時間40分近くありますが、全部見たい方はこちらからどうぞ(↓)。それにしても、いくらお金かけたんだろう…。
Tom Hanks hosts "Celebrating America," a program honoring the inauguration of President Joe Biden
見せて魅せるアメリカ
これを見ながら、アメリカってとことん、パフォーマンスの国なんだな、と思いました。学校でもパフォーマンスは大事。質問すること、自分の存在を自分で表現して人に知らせることが大事。当然、大統領の就任式だって、パフォーマンスがやっぱりとても大事なのだろう。「コツコツ頑張っていれば、見てくれている人はきっといる」なんて結果論であって、最初から目標にすべきアプローチではない。
でもこうやって、パフォーマンスして盛り上げることで、「まぁ、なんとかなるんじゃないかな」「この国には、何とかするパワーとエネルギーがありそうだよな」という気がしてくるから不思議です。
アメリカの未来はわからない。それはアメリカに住む人たちの手に委ねられている。でも株と同じで、世の中の趨勢には人の心理が影響する。「何とかなる」と思ってやるのと、「もうダメだ」と思ってやるのでは、結果が違うんじゃないかしら。
こうやって、見せて魅せて、自分たちで盛り上げていくこと、新しい時代になったのだと区切りを国民に感じさせること、においては、アメリカは相変わらず光ってるなと思った次第です。
ただし
これを全員が見ていたわけではない。4000万人が見たというから、米国人口の12%が見たことになる。知り合いの共和党支持者に聞いてみたら、彼の周りで見た人はいないとのこと。そもそもパフォーマーが彼らのテイストに合わず、選挙は盗まれたと思ってるんだから見る気がしない、とのことでした。彼の言葉だけでは判断できないけど、なんとなく、民主党支持者が勝手に盛り上がって喜んで感動してただけじゃないのか、という気はしないでも、ない、か、な…。残念だなぁ… 誰だったら良かったのだろう…。一応カントリーソングも入ってたけどなぁ… っていうか、これで感動してた私って結構単純だったのかなぁ…。
ま、でも良いじゃないですか。
コロナで暗いし、何よりも、ほんの少しでも、全員じゃなくても、政治のゴタゴタとコロナで疲弊しきっているアメリカ人が明るい気持ちになるのは、悪いことではない。これから、「どうやって、口だけでなく、行動で、分断した国民を統合していくのか」が課題ですね、バイデン氏。
あっちゃ〜。今回も禁忌を破って政治ネタになりましたが、まぁ、大統領の交代は、アメリカではやっぱり影響力のあることなので、アメリカ生活の一環として書いておきました。バイデンよ、頼むから所得税率とキャピタルゲイン課税率を上げないでおくれ。頼むから、暗号資産を無意味にする規制を持ち出さないでおくれ…
末長く素敵な関係を保つ秘訣(初めての結婚記念日)
時が経つのは早いこと!
1年目はラーメンで笑
今週末は、私と夫くんの初めての結婚記念日でした。
アメリカで夢のような理想の結婚式を挙げようと準備をし始めたら、鬼ほどお金がかかる上(日本なんて比じゃありません)、ものっすごいやることが多くて大変で、まずは簡単にできるやつからやってTo-Do-Listを消していこうということで、真っ先にやったのが、市役所で法的に結婚する、というやつでした。それ以外の作業がいかに面倒だか、ご想像にお任せします。私の理想が少女漫画のお姫様すぎたのかも知れんが・・・そのうち、時間ができたら、アメリカのDIY結婚式の準備についても書こうかな。
まぁしかし、結果的にはコロナで3月下旬には結婚式は無期延期が決定し(→何度でも恨めしげに書く笑)、市役所すら閉まってしまって結婚できないカップルが続出する中、1月に結婚しておいて良かったわけですが・・・あれがまさか私たちの事実上の婚礼の儀になるとは。今から考えても「こんなはずじゃなかった」感が否めません。もうちょっと真面目にやっておけば良かった笑。なんでも「これが最後」と思って取り組むべき所以ですね。
しかーし!
2020もひどい年だったが、2021年はそれに毛が生えたような様相を呈しているアメリカ。しかも前日の夜になってわたくし、突然熱が出てきて(しかも37.4Cとか微妙なやつ)激しい頭痛になり、吐き気と腹痛・腰痛で、記念日に何かしようという体力はありませんでした笑。翌日には熱は下がって頭痛もなくなったものの、まだ吐き気が治らない(→今日念の為コロナ検査したので、結果待ち中!でも多分違う気がする…)。
本当は、コロナでレストランも閉まってるので、ちょっとオシャレなレストランから夕飯を注文するはずだったのですが、彼も微熱があるとのことで(→これも「男の風邪」なんじゃないかと疑っている妻😇)なんとなく二人ともタイミングを逃し、それぞれ別々にラーメンをすするという結果に終わりました。😅😅😅
それでも、欧米の結婚記念日の贈り物(中世からの伝統バージョン)に習って、1年目は「紙」の何かを贈り合うらしいので、お互いカードを書いて渡しました。彼の可愛すぎる5歳児のような筆跡をお見せできないのが残念💕💕💕
まだ結婚して1年しか経ってないから、これから長い道のりが待っている私たち。
どうやって進んでいくのだろう?
末長い素敵な関係を保つ秘訣
結婚って恋愛とは全然違う種類のゲーム。
一番違うのは、「慣れ」を自ら意識して、流されないようにしなければ、マンネリズムというもっとも恐ろしい病魔に夫婦関係を蝕まれてしまうことだと思う。
でも真逆のポイントもどうやらあるみたいです。
以前フロリダに、スキューバダイビングの資格を取りに行った時、とても素敵な老夫婦に出会いました。私のインストラクターは日に焼けた50代後半と思しき初老の紳士で、奥様もインストラクターの資格は持っているものの、本業はイギリスの大企業のCFOらしい。奥様が一緒にダイバーとして船に乗ることもある。そして奥様がしっかり稼いでいるので、ご主人はダイビングのインストラクターという、もっともお金にならないが心が満たされる職業に就けているとのこと。
このとってもsweetで幸せそうなカップル💕、聞いてみるとなんと、高校からずっと付き合って結婚したカップル(英語で言うところのHighschool sweetheart)らしい!!二人の間に愛が溢れてて、チャーミングな老夫婦で、しかも高校から初老までって・・・軽く40年以上は夫婦やってるはず。
それなのに、このスイートさ。そんな長い期間一緒に仲良く夫婦をやっていける秘訣は何?
インタビューが大好きで質問箱の私が聞かないわけがない。
そこで聞いた答えは、なんだと思いますか?
まぁ、考えてみてくださいな。
諸行無常
答えは、「We changed together.」でした。
つまり、
「人はどんどん変わっていく。そのお互いの変化を感じながら、一緒に変化していったから、今もずっと仲の良い夫婦をやっていられるんだよ」
ということでした。
よくメロドラマとかで「あなたは変わってしまったのね」とかいうセリフがありますね。これってとてもアンフェアとも言えるのです。つまり、人は環境やその人に毎日起こる色んな事件によって、どんどん変わっていく。それは成長していくとも言えるし、その変わり方は、より渋くなる人もいれば、どんどんスイートになる人もいるし、渋さを通ってからスイートになる人もいるかもしれない。最後は渋すぎて食えたもんじゃない人もいるかもしれない笑。
本当は誰もがみんな少しずつ、毎日変化しているわけです。
ところが、ずっと夫婦関係をやっていると、見慣れるので小さな変化にも気づかなくなるし、「相手のことを知っている」という気になり、自分も相手も変化したことに気づかないことが多いのではないかな・・・と想像してます。まだ結婚1年目風情のひよっこだから想像しかできないとはいえ、これは友人との関係にも言えることのような気がします。
だから、きっとこの夫婦は、高校生から大人になり、20代、30代、40代と通り過ぎていく間に、ともに変化していく自分と相手をつぶさに見つめ、お互いの変化・成長に気づき、それを受け入れてきたのだと思います。
私とうちのオレ様も、きっと10年経ち(そしたら私は52歳っすよ… 何ソレ、未知の世界過ぎる!😱😱😱😱 )、20年経つ間に、色んなことがあって変化していくんだと思う。でも、お互いの変化と成長を見逃さないように、たっぷりの愛情で見守りながら、自分と相手を大切にしながら、素敵な色と味のカップルに変化していきたいと思います。
今日1日、みなさまに素敵なことがありますように!
DC近郊より、愛を込めて。
その後、不妊治療はどうなったか?
不妊治療についに手を出したことは、前回までをご覧いただきたい。
で、最後のエントリーは11月。
リキャップすると、10月半ばに、「担当者が変わった」との理由で(🐮💩 alert!!)2ヶ月放置されていたIVFの承認が降りたところでしたね。で、その後どうなったのかって?
まぁ、先を読み急ぐ前に想像してみてください。どうなったか。
ここはアメリカってことを忘れてはいけませんよ…
驚きのやる気のなさ
で、やっと送られてきた契約書・金額を見ると、色々ツッコミどころが多い。結局何がいくらになるのか、よくわからない部分がある。最低でも120万円くらいの大金を払うわけなので、後から知らなかったとかそういう(アメリカあるあるな)展開は避けたい。そこで質問を10個ほど書いて、ポータルからメールで送付したのが10月下旬。
いや、わかってます。たくさん質問があるなら、電話して聞いた方が良いに決まってます。でも、電話しても受付から財務担当に代わってもらうと毎回留守電につながるので同じなのです。
で、その後フォローアップメールを2回送り、電話で留守電も残しましたが、音沙汰なし。
結局、回答がメールできたのは、12月18日でしたとさ!!
質問の回答に、ほぼまる2ヶ月かかっとるがな。
しかも「担当者が今日はオフィスにいないので」、代わりに「元の担当者」が返事します、という意味不明の前書きつき(🐂 💩 alert!!)。
加えて、「8月からクリニックに来てないみたいだから、医療チームに治療の意思があることを再度伝えておきますね」との連絡つき。
…いやいや、8月からクリニックに行けてない原因は全て、財務チームが何もしなかったから、なんですが…
で、どうしたか?
前から「できれば避けた方が良い」と周りの経験者からは聞いていた、全米で一番実績のあるSGF。Yelpで見てもなかなか評価が低く、結構ひどいレビューが書いてあった。でも去年使ってたカイザーの医療保険はここしか行かせてくれないので、仕方なしにここに行きましたが、結果これですよ。
5月末から始めて、12月になってもまだ実質的な不妊治療も始められてない。まぁこの調子だと、もう舐めてるを通り越して、「ここだとストレスがたまりすぎて、不妊治療しても子供は授からないに違いない」と考えるに至りました。
不妊治療って、年齢が上がれば上がるほど、何ラウンドやっても、いくらお金をその度に積んでも、うまく行かないものはうまく行かないんです…。特に境目が41ー42歳。まさに私。
実はアメリカでは、民間の医療保険を自分で調達している場合(自営業の人とかですね)、11月から12月15日までの間に鞍替えすることができます。逆に言うと、結婚したとかそういった大きな出来事がなければ、このタイミングでしか医療保険を変更できないんですね。そして今は秋じゃないか!ということで、カイザーは結構使い勝手が良い保険でしたが、色んな人から高評価を聞いていたCCRMという別の不妊治療クリニックに行かせてくれる、別の医療保険(ケアファースト)に、鞍替えすることにしました。
もちろん、まずはCCRMに電話して、ケアファーストでいけるよね?と確認し、今度はケアファーストに電話してCCRMオッケーだよね?と確認し… てからの、医療保険の鞍替えです。
そして、すごろくの「ふりだしに戻る」。まさに最初っからやり直し!!
1)医療保険を変える作業をし(2021年元旦から有効)、
2)ネットワーク内の主治医で評価が高い人を調べて予約して両者の関係を構築し(→今週終了!)、
3)次にネットワーク内の産婦人科を探して予約して行き、CCRMに推薦状を書いてもらい(来週の予定!)、
4)それを持ってやっとCCRMの予約ができ(→いつになるんだろ〜)、
5)まーた血液検査からお金を払って不妊治療プロセスをやり直し(3月以降か?)、
6)実質的な不妊治療を始められるのは・・・春先?
すごいです。
2020年の5月末から始めた不妊治療、1年後にしてやっと実質的な不妊治療にたどり着ける・・・(はず!?)。もうその頃には赤ちゃんの顔を見れるのかと思ってたよ…😢 甘かった。
いくらコロナ中とは言え、いい加減にせぇや!💢
もう強面のヤクザのおっさんに代わりに怒鳴り込んでもらいたいくらい。
だけどあなた、これがアメリカの仕組みなのであります。文句言ったって仕方ない。これが仕組みなんだから、その中で生き抜くしかない。
クッソォーーーーーーーー!!!
あらっすみません、習いたてのフランス語がちょっと出てしまいましたわ。オホホっ
…というわけで、チクチクまたすごろくを1からやり直しまっせ。チクショー。
そうこうしている間に妊娠してくれないかな、もうマジで。
っつーわけで、コツコツ頑張るんで、ぜひ!!応援よろしくお願いします❤️
最近のアメリカ(友情かトランプか)
[無断転載はお断りします。ご用の方は、直接ご連絡ください。]
ついに、アメリカの不穏で張り詰めた空気はかなり危険なものになりつつあり、大統領の就任式に向かってその緊張は最高潮に達しそう。このブログでは政治は扱わない予定だったのですが、アメリカ生活において、もう避けようがないところまで来てしまいました。生産性もガタ落ち。
今のアメリカの分断は、マリアナ海溝よりも深い溝が見えるよう。話は「トランプ派かバイデン派か」というような単純なレベルを通り越し、個人の価値観、ひいては政治哲学の域にまで達しているわけですが、911の直後のアメリカの張り詰めた空気のように、今はこのアメリカで、ディベートの国アメリカで、普通の議論すらできなくなってしまいました。
仲良かった友達なのに
先日、「今めっちゃ飲んでる」という酔っ払いメッセージをしてきた翌日、仲良しのAちゃんから電話相談がありました。
「長年の友人と、政治的な見解が合わなくて喧嘩になってしまった。向こうはむしろトランプ派だった」と。
…そうなんですよね。
「トランプ派」という括りは、現状を見えにくくするのであまり良い捉え方ではないと思いますが、とにかく、「自分と同じように考えていると思ってたのに、長年の友人だったのに、違った!」ということを経験している、アメリカ人やアメリカ在住の人は今、多いかもしれません。
しかも今の空気は、「でもXXはどうなの?XXという考えはないのかな?」など、疑問を呈することすらできなくなっている。誰もがとても感情的になっていて、「自分の意見と違う意見は一切聞きたくないし、信じない」ところまでいってしまい、「白でなければ黒」という狭い見方しかできなくなっているように感じる。人間が感情的になった時の反応そのもの。
Aちゃんの方は心の準備がないところに質問されて言い合いになってしまい、仲良かった友人と一太刀交えたみたいなことになってしまったそう。さらにAちゃんの子供はどちらかというと色が浅黒く、彼女の友人の方は白人で、お互いに自分の子供の未来を心配する母親というややこしい立場。子供を守る母親となると、なおさら感情的になってしまうのでしょうね。その後さらにメールでも押し問答が続いてデータの応酬になり(→データを駆使するところがアメリカですが笑)、このまま放っておくと喧嘩別れになりそうで、悲しくてワインに先に相談してしまったらしい。🍷
まぁ私も先日、ここ最近の出来事について、ある10年来のアメリカ人の友人と話していて、見解が食い違うことがありました。普段冷静な彼女も、抑えてるつもりでも感情的になっていることは言葉の端々からわかる。そしてそうこうしてたら別の友人が、ご両親と意見が食い違ってヒートアップした議論になってしまったそう。
自分にとって大事なものは何か
911の時はまだ、自分はアメリカに来たばっかりだったし、英語での議論も慣れていないし、外様・オブザーバー的な立場を標榜しても大丈夫でした。でも、流石に在米20年で友人もたくさんいるとなると、知らぬ存ぜぬ、では通らない。
その時にちょっと思い出したんですね。去年の失敗を。
この時の議論は富の再分配、つまり金持ちと貧乏人をどう考えるかという問題でしたが、とにかく、長年の友人と意見が食い違ってしまった(しかもテキストで…最悪ですね、はい)。
でもその時に思ったのは、
お互いパラパラーっと新聞・雑誌で読んだ程度の情報、その場にいたわけでもなく、自分の目ですべてを見てもなければ、全部調べ尽くしたわけでもない情報を元に議論して、感情的になってお互いを説得しようとしたり論破することが、自分の信じていることが正しいのだと主張することが、そこまで大事だろうか、ということでした。
個人的な状況が違う人もいると思います。相手にもよるでしょう。
「頭悪いんじゃないの、ボケ!」と罵倒してバカにして、二度と合わなくても良い相手もいるかもしれない。
でも。
- ずっと友達として頼りにしてきた人の考えに、本当に1ミリも正しさはなく、本当に自分は100%完全無欠で正しいと言えるのか?
- 自分が見落としていること、知らないことは絶対にない、と言えるのか?
- 自分の主張が、感情的になるような経験が裏打ちされているからといって、逆に相手には相手の別の経験があることは認めないのか?
- そして、「知らなかった」情報に後で気付いた時に、これだけ感情的になって喧嘩別れした友情を簡単に取り戻せると思うか?
そうやって考えたら、相手を論破して自分の正しさを友人に対して証明しようとすることに、私は意味を見出せませんでした。冷静に考えてみると、私にとっては、長年培ってきた友人との友情と一緒に過ごした時間の方が大事だったのです。少なくとも、論破すべき相手はこの友人じゃない。
仮に相手を一人でも説得することが大事だったとしても、戦略的に適切ではない。だいたい、どんな喧嘩でも、感情的になっている相手に正論を滔々と述べて、納得してくれるわけがないのです。それに感情に感情で対抗してうまくいくわけがないことも目に見えている。だから、やり方として適切ではない。
これは今日の今の時点でのことであって、状況が変われば、違う判断もあると思います。
相手をわかろうとしてるのだろうか?
そんな時に見たこちらのツイート。
そうなんですよね。
13歳でここまで理解しているとは。
私なんて、軽く35年はこれを理解できずに、「どうしてわかってくれないの」と悲しんでました。その割に、わかろうとする努力は足りてなかったな。自分の考えを力説すれば、わかってくれるんだと思ってました。
で、どうするか?
お互いが感情的にヒートアップしている現段階、お互いの話を聞く準備ができていない今の段階では、私は「このトピックは感情的になってしまうから、今は話すのをやめよう」と提案することを勧め、私が意見が合わなかった友人も、「I'm sorry」と言ってこれに同意してくれました。私たちは、政治的な見解がどうであれ、お互いの友情を大事にしたいという点については同じ気持ちだったわけです。
もしくは、黙ってその人の意見を聞くことに徹する、というのもありだと思います。最低でも、自分の感情をコントロールする訓練にもなりますからね。
「政治と宗教の話はするな」と親に言われて育ちましたが、ドイツでもアメリカでも、どちらのトピックも自分の意見を言えることはとても大事。「わからない」「わからないふりをする」というのは、場合によっては知性を疑われますが、今こそ、母親のこの言葉を守る時、そういう時と場合もあるのだな、と感じる次第です。人生だいぶ経ってからわかる、母の偉大さ✨でした笑。
心に愛を
今のアメリカで、冷静さを保つのはとても大変です。もう3億総瞬間湯沸かし器になってますから。でも、そんな時こそ、自分のスタンダードを上げて、心に愛を持って周りの人たちと接したいですね。
あーーーーーーめっちゃしんど!!!!
(→これが本音笑。頑張れ、私。We can do it, dear American friends!)
そしてまぁ、長なりましたわ。最後まで読んでくださった方、感謝です。
愛が空気中に溢れている
わたくし、当年41歳。....確か。(いや、アメリカではあんまり年齢について聞かれたりすることが少ないので、本気でだんだん忘れ始めるんです。こないだは42歳って言ってしまったくらいで笑。)
年齢的に、私の周りの女友達は、結婚していないか、とっくに結婚して子供がいるか、のどちらかがほとんど。結婚していない場合は、誰とも付き合っていない場合も結構いる一方で、結婚している方は子供が2−3人いて、それぞれ人生のステージがまったく違う。同い年なのに。その割に、ちょうど結婚したばかり、という人は年齢的にもあまりいない。
そんな私と年の差結婚してしまったダーリン君。
男友達の中では、早々に結婚を決めた口で、
できちゃった結婚してすぐ別れたシングルパパ、結婚して早々だいぶ前にバツイチになった近所のハルク(みたいな体格の兄貴)と気のいい痩せ男くん、
の3人以外は、彼の周りに結婚している男子はいなかった。
それ以外の30代前後の男友達たちは、
まだ彼女がほぼできたことない男子や、
200人斬りくらいなのに本命フランス人彼女には振り回されまくりのイケメン男子、
めちゃくちゃ若い彼女に惚れすぎて振り回されている男子、
女なんか嫌いだと吠えてる女嫌い男子…
など、全然結婚からは程遠い男友達ばっかり。
そんなわけで、周りがまだデートアプリやバーでハンティングしたり恋バナしている中、ダーリン君は、もうその選択肢はなくなってしまった既婚男子という立場を余儀なくされるということだったのではないかと思う。本人はそんなことはないと言うけど、ちょっとつまらないんじゃないかな?
いや…
実のところ、「結婚=守りに入る/年貢を納める」というイメージがあったのは、むしろ私の方なのかもしれない。ずっと恋愛街道まっしぐらで結婚しなかったけど、結婚したい相手がいなかったとかそういう主たる諸々の理由の中に、「ついに年貢を納めてしまったら、もう一生恋に落ちる醍醐味が味わえなくなってしまう」というちょっとした恐怖感がどこかに数%はあったんじゃないかと思うのだ。深層心理のどこかに。
だから、結婚したくてたまらなかったのに、矛盾しているのだけど、「落ち着く」ということには、恋愛の自由を失うという、どこかネガティブなイメージが同時にあった。年貢を納めたのは私の方なのだ笑。
ところがところが…
1−2年経ってみると、やっとちらりほらりと、彼の男友達たちも次のステージに入り始めた。
シングルパパはアプリで遠い国に彼女を見つけて遠距離を頑張り、
女嫌い君は彼をめちゃくちゃ愛してくれる彼女を見つけ、
この2組は婚約発表まで秒読みの模様。
近所のハルクも彼を尻に敷いてそのマゾ性を十分に満たしてくれそうな彼女と婚約して二人暮らしを始めたし。
気のいい痩せ男くんもシングルママを見つけて、かれこれ2年くらいの付き合いで安定している。子供は4人か??
フランス人彼女に振り回されているモテ男も、ついに子供について口に出し始めたそうで、いい加減腹をくくるんじゃないかという気がする。
そうしてみると、なんだかすごく彼の友達サークルに愛が満ち溢れて、男の子たちがとても幸せそうで、仲間うちの雰囲気がとても和んでいる。こういうのを「love is in the air(愛が空気中に溢れている)」というんだろうな。 特に女嫌い君は男性の権利を主張するのをやめて、もう彼女にデレデレ。「hey sweetie」「yes, my love」みたいなもうこっちが小っ恥ずかしくなるような会話をしていると思ったら二人でハグしてキスとかしているので、もう… ええがな笑!!
なんか、みんなで少しずつ大人に成長していっている気がする。みんな幸せそうで、なんか、結婚して家族を形成していく過程、というのも悪くないな、と思える。結婚て、悪くないじゃん?(と一人遅れて気づく、年代がズレてる私笑)。
コロナ次第だけど、来年か再来年には、コロナで流れた私のリベンジ結婚式に加えて、彼らの結婚式も下手すると3組はあるかもしれない。そして、「というわけで、恋愛なんてすっかり忘れたオバサン」になりたくない私は、この微笑ましい素敵なステージを楽しみながらも、自分として納得するレベルの、女としての色気と魅力を常に維持・開拓することに注力していきたい。