素敵な女研究部・アメリカ編

首都圏でアメリカ生活を満喫しつつ、いい女を目指すブログ。

不妊治療:アメリカで不妊治療する際に大事な点など

とりあえず採卵が終わったところだけど、私の体験から考えた、アメリカでの不妊治療に関して大事なポイントを一旦まとめてみました。

 

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クリニックから見た朝焼け。クリニック参拝は朝が早いんですよ… よく頑張った。
  1. クリニック選びは大事!そしてアメリカだけに、クリニックを指定してくる保険会社選びが大事。最初に通った全米最大手のSGFは、何から何まで対応が遅く、こっちがフォローアップしないとダメで、さらに失礼な人や礼儀を欠く態度が多くて、本当にイライラしました。体の負担もストレスもマネジメントの量も半端ない不妊治療において、これは大きなマイナス要因。SGFの評判の悪さはいろんな方面から聞いていたのですが、当時の保険(カイザー)だとSGFにしか保険が降りないということで仕方なく行ったわけですが、翌年に保険を変えてでもCCRMに乗り換えて良かった。ナースは優しいし、サービスは良いし、日本並みの対応の速さと丁寧さ。何より信頼できる。これでダメなら仕方ないと思える。ということで、不妊治療を考えている人は、保険からまず攻略しましょう。
  2. 保険が効く州なのに、医療保険会社が却下してくるということは、珍しくはないらしい。不妊治療している人をたくさんみている鍼の先生曰く、あるあるなんだそう。マジか。アメリカの保険会社は本当に姑息で、何かにつけて却下してきて、こっちがあれこれ追求してもお願いしても、のらりくらりと回答を先延ばし。「30日以内に回答する」とか言っておきながらそれも放置し、こっちが嫌になって折れるのを待っている。そういうことも往々にしてあるらしい。全く嫌な産業だが、とにかくアメリカで暮らす以上は保険会社との戦いは免れない。これも加味して早めに不妊治療を始めるか、あの手この手で保険会社を折れさせるための手段を講じて諦めないか、しかなさそう。
  3. ゆえに日本よりも時間がかかると心得よ。前倒しで始めるべし。上記ポイント1と2により、医療保険絡みで取られる時間が非常に大きく、私などは治療に漕ぎ着けるまで、ガッツリ1年半もかかりました。CCRMに切り替えてからだけでも、10ヶ月かかっている(まぁ脳損傷問題で2ヶ月ほど、普通の人よりもさらにロスしていますが)。
  4. 不妊治療で高いのは、手術費用よりも、不妊治療薬代。保険が効かないと、薬代だけで8000ドルとか9000ドルとかしてしまうらしい。1サイクルでうまくいくわけではないので、これは洒落にならない。やはり保険が効く州に移住するか、不妊治療ツアーをメキシコかウクライナなどに行ってやるしかない。メキシコ行きは実際考えたんですが、最終的に保険が部分的に降りたので、比較検討してやめました。まだ集計してませんが、今回の総額は、7000ドル以下くらいの範囲に収まりそう。
  5. 先生を信頼できるというのは大事。なんせ、卵の発育にストレスは大敵。手術そのものも、とんでもないところを何人もの人が見るわけで、「この先生なら」と思える、できれば尊敬できる先生の方が絶対にいい。私は先生の経歴を読んだ上で、この先生にしました。
  6. 果たして6サイクルもできるのか?日本のように点鼻薬で、一回30万程度ならまだしも、これだけお腹に針を刺してアザ作ってまでホルモンをバンバン入れ、普通なら1つだけ育つはずの卵を何個も育たせるのだから、正直、体への負担はそれなりにあるし、実際に感じる。これにかかる時間や夫の協力も欠かせない。42歳の成功率は5%強だったので、打率3割に達するためには6回は必要、と単純計算したわけですが、この金額と体への負担、私生活への負担を考えると、流石に6回は無理かもしれません。「途中で諦めた」という人の気持ちもわかります。
  7. ちなみに上記、「6サイクル」というのはちょっと間違いだったかもしれない。1回の採卵で、例えば採れた卵のうち3つか4つの卵の調子が良ければ、1回の移植でうまくいかなくても、2回目の移植でうまくいくかもしれない。というわけで、打率3割に届かせるためには、必ずしもサイクルの数ではなく、採卵できて質が良かった卵の数もおおいに関係してくる。つまり、数サイクルと数回の移植、の組み合わせでも良いということだと思う。冷凍と移植そのものは1000ドル強程度(保険後)だったので、1サイクルが200万だったと仮定しても、例えば200万X6回ではなく、200万X3回+10万X3回かもしれないという計算。
  8. 1回で取れる卵の数は、人による。30代では15個くらい採れるそうで、40代になると、全く採れない人や3つくらいの人もいるらしい(何処かのクリニックのページによる情報)。そうなると、そこからまともに受精して、かつまともに細胞分裂してくれる卵、となると確率はどんどん減っていく。どうやったら、健全な卵を数多くお腹で作れるのかはよくわからない。私は「並外れて良い子宮」とお医者さんに言ってもらえたのだが、子宮ケアなんてしたことないし…。まぁでも、一般的・素人的には、良い食事をとり、運動し、睡眠をしっかりとる、という生活を続けていることは、少なくともマイナス要因にはならない気はする。
  9. 採卵までの2週間は、何もできない!早朝は予定は一切入れず、基本的にストレスフリーな環境を作っておくのは大事。まぁしかし賭け金は7000ドル近くなので、こっちも不妊治療を最優先にしたくはなる。
  10. みんなが不妊治療できるわけではない。教員などで保険が全てカバーする場合はラッキーだけど、運悪く、体外受精に保険適用が義務付けられていない州だったりしたら、アメリカのIVFはめちゃくちゃ高額。世界的にアメリカの不妊治療の成功率は日本よりずっと高いですが、それでもとにかく、何度もできる金額ではない。でも、その分、助成金プログラムもたくさんあるし、他の国に出向くという手段もある。いずれにせよ、カップルにとって、相当時間と労力を割く大仕事であることは間違いない。

 

まだサイクル1回終わったというだけなので、またアップデートするかもしれませんが、とりあえずこんなところかな。これからやってみようかと考えている人などの参考になれば嬉しいです💕

 

これまでの経緯はこちらよりどうぞ。

maribes.hatenadiary.com

 

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